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入院中の赤ちゃんに会いたい!コロナ禍による面会制限下、24時間会えるシステムの構築を目指しクラウドファンディングを開始

9月3日発表

概要

大阪大学医学部附属病院では、コロナ禍による厳しい面会制限によって、生まれてから一度も赤ちゃんに会うことのできないご両親のために、また家族と僅かな時間しか会えない小児病棟入院中のお子さんのために、24時間、どこからでもオンライン面会ができるシステムを構築することを目指し、1000 万円を目標としたクラウドファンディングを9 月14 日(月)から開始します。

「入院中の赤ちゃんに、わが子に会いたい」実現プロジェクト実施の背景

大阪大学医学部附属病院の新生児集中治療室(以下、「NICU」)には、さまざまな病気により、すぐに退院できない赤ちゃんが年間700人以上入院しています。その赤ちゃんたちに対して、当院NICUではこれまで、ご両親による24時間面会やきょうだい面会、祖父母による面会などを積極的に進めてきました。家族みんながNICUに集まり、赤ちゃんといっしょに過ごしていただくことで、NICU内に小さな『家庭』が築かれ、その中で赤ちゃんは、たいせつな家族の1人となっていきます。またご両親の中に豊かな愛情が湧き出してきます。

しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、その状況は一変しました。当院では、感染症に対する抵抗力の弱い患者さんが多くいらっしゃることから、院内感染が起きないことを最優先とし、入院患者さんへの面会は4月以降、厳しく制限しています。このために当院には、生まれてきた赤ちゃんに2週間ものあいだ一度も会ったことのないお父さんやごきょうだいがいます。またNICUに入室した赤ちゃんにも、ご両親ともに面会に来ることは許可されず、何週間も顔を見ることができない状態が続きました。緊急事態宣言が解除された今でも、面会の機会は短時間、ごく限られた回数に制限されています。おそらく、全国の分娩施設をもつ病院でも同様の問題を抱えていることと思います。

そこで大薗 恵一 総合周産期母子医療センター長(小児科学)、土岐 祐一郎 病院長(消化器外科学)、奥山 宏臣 小児医療センター長(小児外科学)、木村 正 教授(産婦人科学)、越村 利恵 看護部長らが中心となり、「入院中の赤ちゃんに、わが子に会いたい」実現プロジェクトを立ち上げることとしました。個人情報を大切に守りながら、いつでも、どこからでも、赤ちゃんに会っていただくためのウィズコロナ時代のオンライン面会システムを構築することを目指します。コロナ感染症のリスクはだれにでもあります。そして面会者が来なくなることで寂しいのは、子どもだけではありません。このシステムを構築することで、どの患者さんも家族との対話が可能になってほしい、そう願っています。

オンライン面会システムについて

  • 第一目標「生まれてきた赤ちゃんの映像と声を届けるシステムの構築」
    生まれてきた赤ちゃんに会うことのできないお父さん・お母さん、ごきょうだいのために、24時間、赤ちゃんの映像と声を届けるシステムの構築を行います。日々大きく変化する赤ちゃんの姿を見ていただくことで、ご両親に大きな安心感をもっていただけると考えています。(必要金額1,000万円)
  • 第二目標「長期入院中の小児患者と家族をつなげるシステムへの発展」
    小児医療センターに入院中のこどもたちを自宅の家族とつなげ、いつでも会話ができるシステムへの発展を目指します。たとえば幼い妹・弟がいらっしゃるご家庭では、ご両親がそろって来院することは容易でありません。ましてやこの面会制限の中、家族が一堂に会することなどは夢のまた夢です。しかしこのシステムがあれば、全員が賑やかにお話しすることができるでしょう。 (必要金額2,000万円)
  • 第三目標「成人のコロナ感染症患者への応用」
    成人のコロナ感染症患者への応用へと進みます。最近、認知症を患った高齢の患者さんが、面会制限により症状が悪化し、配偶者の顔すら思い出せなくなったという悲しい報道が見られます。(必要金額3,000万)

クラウドファンディングプロジェクトについて

【タイトル】新型コロナ:入院中の赤ちゃんと24時間会えるシステム構築を!」

URLhttps://readyfor.jp/projects/handai-kodomo

【実施主体】 大阪大学(大薗恵一:総合周産期母子医療センター長、小児科学教授)

【目標金額】 1,000 万円  ※大阪大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。

【寄附募集期間】2020914日(月)〜1130日(月)23:00 78日間>

【形式】All or Nothing / 寄附型
 All or Nothing 形式は、期間内に集まった寄附総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が支援金を受け取れる仕組みです。

【支援金の使途】機器購入費、工事設備費、システム開発費等

※本プロジェクトは、クラウドファンディングプログラム「大阪大学×READYFOR」で実施します。

プロジェクト代表者のコメント(大薗 恵一 総合周産期母子医療センター長、小児科学教授)

当院の総合周産期医療センターおよび小児医療センターでは、内科系・外科系の多くのスタッフが力をあわせ、新生児・小児の患者さんの診療を行っています。コロナ禍により入院中の子どもたちへの面会の機会は大きく減りました。私たちは子どもたちの心をサポートすべくさまざまな工夫を凝らしていますが、やはり家族との絆に優るものはありません。なんとかこのプロジェクトを成功させ、子どもたちのよろこぶ姿、そしてご両親の笑顔を少しでも増やしたい、そう心から願っております。なにとぞ本趣旨をご理解の上、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。