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伝習から発信へ。大阪大学大学院医学系研究科・医学部の最新情報。

VRでフライトドクターを体験してみよう!

概要

大阪大学医学部の「中之島祭」は、かつて医学部が中之島にあった頃から、学生を主体として開催している学園祭です。この学園祭を通して、大阪大学医学部を広く知っていただき、身近に感じていただく機会としたいと考えております。

今年は、大阪大学医学部附属病院で行われている日常業務の一端を、市民のみなさまや中学生・高校生に体験していただけるイベントとして、学部生が中心となり大きく3つの体験スペースを設けました。

  1. VRフライトドクター体験 フライトドクターになれるのは日本でここだけ?
  2. 自分の細胞って見たことある? -ミクロの世界を覗いてみよう!-
  3. 外科手術ってどうやるの? -外科医になって腹腔鏡手術を体験!

また、昨年ノーベル医学・生理学賞を受賞した「オートファジー」分野で大隅良典博士(現東京工業大学栄誉教授)とともに黎明期から分野の発展に尽力された医学系研究科 吉森保栄誉教授の特別講演も開催します。

    特別講演「オートファジーって何だろう ~ノーベル賞の大隈先生と挑んだ21年~」

クリックで拡大表示します

イベント概要

【日  時】1119日(日) 10:00-16:00 (体験ブース)
                                             11:00-12:00
(特別講演)

【場  所】大阪大学 吹田キャンパス
                   最先端医療イノベーションセンター1F(体験ブース)
                  
医学部講義棟A講堂 (特別講演)

【対象者】中学生・高校生・一般市民の方

【参加費】 無料

【特別講演講師】   吉森 保(大阪大学 大学院医学系研究科 遺伝学教室・栄誉教授・医学系研究科附属オートファジーセンター長)

【主催】   大阪大学医学部中之島祭実行委員会

【後援】   大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター
                 生体統御医学講座 救急医学教室/救急医学
                 大阪大学医学部附属病院 病理部 ・大阪大学大学院医学系研究科 病態病理学講座
                 大阪大学医学部附属病院 卒後教育開発センター

イベント詳細

1)VRフライトドクター体験 –フライトドクターになれるのは日本でここだけ?

大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センターの協力を得て、ドクターヘリ出動要請を受けてから帰還するまでの流れを4K画質・360°視野で撮影した動画をVR(仮想現実)技術でフライトドクターの視点を体感していただけるコーナーです。ドクターヘリ内部の様子や、我が国で最も歴史の古い救急医学教室で現在行われている最先端の研究についてもご紹介いたします。

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2)自分の細胞って見たことある?ミクロの世界を覗いてみよう!- 

大阪大学医学部附属病院 病理部の協力を得て、参加者自身の頬細胞(口腔粘膜)をパパニコロウ染色したものを顕微鏡で観察していただけます。(安全管理上染色作業は体験頂けません。) 日常の診察ではあまり目や耳にすることがない病理診断ですが、術中の迅速診断をはじめ大きな役割を担っています。本院で行われている迅速診断の流れもご紹介いたします。

 ※パパニコロウ染色:細胞診断で用いられる形態観察用の代表的な染色法

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3)外科手術ってどうやるの? 外科医になって腹腔鏡手術を体験!- 

大阪大学医学部附属病院 卒後教育開発センターの協力を得て、腹腔鏡手術のトレーニングマシンを操作体験して頂けます。適応可能な場合、開腹手術に比べて患者さんへの負担が少なくて済む腹腔鏡手術ですが、医師や医学生は普段どのようなトレーニングを積んでいるのでしょうか。一度体験して見てください。

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【特別講演】オートファジーって何だろう ノーベル賞の大隅先生と挑んだ21

オートファジーは、細胞の中の不要なタンパク質などを分解してリサイクルするシステムです。吉森栄誉教授は2016年にノーベル生理学医学賞を受賞された大隅良典博士(現東京工業大学栄誉教授)が教授になられた1996 年に助教授として招聘され、大隅先生と共に黎明期からオートファジー分野の発展に尽力してきました。大隅先生が酵母で研究されたオートファジーは、その後、吉森栄誉教授ら弟子の研究により哺乳類においても発展し、感染症、アルツハイマー病、がん、心不全、脂肪肝など様々な病気を抑制し、さらには健康寿命を延長する働きがあることが判ってきました。今回の講演では、オートファジーとはどのようなものかについて、吉森栄誉教授も出席したノーベル賞受賞式の様子などを交えつつ、分かり易くお話します。

吉森 保(よしもり たもつ)
大阪大学大学院医学系研究科遺伝学教室・栄誉教授
医学系研究科附属オートファジーセンター・センター長

1981年大阪大学理学部卒業。同大学院医学研究科修士・博士課程、関西医科大学助手、ドイツEMBL留学を経て、1996年基礎生物学研究所助教授となり大隅良典教授の下でオートファジー研究を開始。2002年国立遺伝学研究所教授、2006年大阪大学微生物病研究所教授、2010年から同大学院生命機能研究科と医学系研究科の教授を兼任現在に至る。2017年大阪大学栄誉教授の称号授与。2016年医学系研究科附属オートファジーセンター・初代センター長にも就任。文部科学大臣表彰科学技術賞、柿内三郎記念賞、トムソンロイター 「世界で最も影響力のある科学者」、上原賞、持田記念学術賞などを受賞。2016年より日本細胞生物学会会長。