証明書・各種支援・提出様式等

山村賞

第11代大阪大学総長として大阪大学及び大阪大学医学部の発展に大きな足跡を残された故山村雄一名誉教授を記念して、本学を代表しうる、特に優れた学生に山村賞を授与しています。

山村賞受賞者一覧(平成15年度~)

平成27年度山村賞受賞者

余越萌 博士課程3年(早期修了者)

Direct binding of Ataxin-2 to distinct elements in 3′ UTRs promotes mRNA stability and protein expression

(Ataxin-2は、mRNAの3’非翻訳領域にある特定の配列に直接結合することによって、
mRNAの安定性を促進しタンパク質発現を増加させる)

山村賞の受賞 余越萌

この度は、大変名誉ある山村賞を賜り、身に余る思いでございます。これもひとえに、指導教授である河原行郎先生から丁寧なご指導ご鞭撻をいただいたおかげです。さらに、研究室の皆様が大変優秀でお人柄も素晴らしく、多くのご尽力をいただいたことで5年間諦めずに楽しく研究することができました。本研究は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症2型などの複数の神経変性疾患に関与するAtaxin-2蛋白質の機能をRNA代謝の観点から明らかにしました。神経変性疾患は、全ての臓器で変異蛋白質が発現しているにもかかわらず、特定の神経細胞だけが障害され、そのメカニズムは未だ不明です。私はこの難題に対し、RNA代謝異常病という新たな研究分野を確立し、全容解明の一助となれるよう今後も一層の精進を重ねていく所存です。

相川恵梨子 学部6年

Systemic high-mobility group box 1 administration suppresses skin inflammation
by inducing an accumulation of PDGFRα+ mesenchymal cells from bone marrow.

(HMGB1の全身投与は生体内間葉系幹細胞を動員することで皮膚の炎症を抑制する)

山村賞の受賞 相川恵梨子

この度は山村賞という大変名誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。指導教官である玉井克人教授、金田安史教授をはじめ再生誘導医学講座、遺伝子治療学講座の皆様に感謝申し上げます。私は医学研究に携わりたいと思い学士編入しましたので、臨床応用を目指した研究に関わることができると思い玉井教授のところで学ばせていただこうと思いました。まだその存在意義も明らかでない骨髄間葉系幹細胞に関する研究は大変興味深くありましたが、それと同時に臨床研究も同研究室にて進められており、基礎医学研究がどのようにして患者さんのもとに届くのかということを間近に見ることができたことも、医学部に編入してよかったと思える大きな経験でした。基礎医学研究に関して多くのことを教えていただいたのと同時に、本当に楽しく充実した4年間を過ごすことができました。この受賞を励みに、基礎と臨床の橋渡しになれるよう一層の努力を続けて行く所存です。

中條淳 博学部6年

EHBP1L1 coordinates Rab8 and Bin1 to regulate apical-directed transport in polarized epithelial cells

(EHBP1L1はRab8,Bin1と連携し,上皮極性細胞におけるapical方向への輸送を制御する)

山村賞の受賞 中條淳博

「在学中に論文を1つ出す」大阪大学に入学してすぐ、このような目標を立てました。幸運にもMD研究者育成プログラムからご支援を頂き、研究の門を叩きました。多くの人は自分の興味のある分野の研究室を選ぶと思うのですが、私は先生方の人柄と研究室の雰囲気を優先して、細胞生物学教室にてお世話になることに決めました。医学科のカリキュラムをこなしながらの研究は大変でしたが、論文を出すという目標と研究室の居心地のよさがあり、続けることができました。しかし、論文を仕上げるのは予想以上に大変で、論文がacceptされたのは医師国家試験の1ヶ月前でした。この時は嬉しさよりも試験前の焦る気持ちの方が強かったです。

入学時の目標を達成しつつ医師国家試験にも合格し、振り返ると充実した大学生活でしたが、これは研究室の先生方の理解があってこそ実現できたことであり、大変感謝しております。さらに私の論文が評価され、名誉ある山村賞を賜ったことを嬉しく思っております。将来は、今まで学んだ知識を応用し、ユニークな成果を出すことが目標です。