学部・研究科紹介

未来の医療を切り開く最先端の医学を見つめる。

研究科の歴史

大阪大学医学部は国内初の官立病院として1869年に設立された大阪仮病院から始まっています。また、その源流は緒方洪庵の作った適塾に求めることができます。

自由な学風と未来を見通す先見性は、大阪大学医学部の源流、適塾が起源。

適塾は、蘭学者緒方洪庵(1810年~1863 年)が、天保9年(1838年)から文久2年(1862年)に幕府の奥医師として江戸に迎えられるまでの24年間にわたって開いた学塾です。洪庵は、日本全土から集まった門人に蘭学・医学を教え、幕末から明治にかけての日本の近代化に貢献した橋本左内、大村益次郎、福澤諭吉、長与専斎、高松凌雲、佐野常民、大鳥圭介ら多くの人材を育てました。

適塾は、昭和15年(1940年)大阪府の史跡、昭和16年(1941年)国の史跡、昭和39年(1964年)に重要文化財に指定され、その後文化庁によって解体修復工事(昭和51年(1976年)~昭和55年(1980年))が行われ、洪庵居住当時の姿に復元し、大阪大学の管理の下に一般公開されています。

この適塾は、日本における蘭学発展の拠点となった歴史を伝えるばかりか、当時の大阪北浜の町屋の姿を示す貴重な建物です。

1.明治期

明治元年閏4月明治天皇が大阪行幸にあたり、窮民救済のため病院建設の御沙汰書を下した
明治2年2月上本町大福寺に政府直轄の仮病院を設置
明治2年9月鈴木町代官屋敷跡に大阪府病院を設置
明治2年11月大阪府医学校を設置
明治3年2月大阪府医学校・病院は大学(文部省の前身)の管轄となり、大阪医学校・病院と改称
明治4年7月大学が廃止され文部省を設置
明治5年8月大阪医学校を第四大学区医学校と改称
明治5年9月学制改革により医学校・病院共に廃止
明治6年2月西本願寺掛所に大阪府病院を設立し、教授局を付設
明治12年4月中之島常安町に病院を新築移転し大阪公立病院と改称
明治13年3月府立大阪病院と改称し、教授局を分離して府立大阪医学校と称した
明治15年5月甲種医学校の認可をうけた
明治21年1月府立大阪病院を廃し、府立大阪医学校を大阪医学校と改称して教授部と病院を置いた
明治34年6月大阪医学校を大阪府立医学校と改称
明治36年10月大阪府立医学校を大阪府立高等医学校と改称し、予科を併設
明治41年7月卒業生に大阪高等医学校医学士の称号を付与することが認可された

2.大正期

大正4年10月大阪府立高等医学校を府立大阪医科大学と改称
大正8年11月大学令により大阪医科大学となった

3.昭和期

昭和6年5月大阪帝国大学を設置し、大阪医科大学はその医学部となった。
解剖学(3講座)、生理学(2講座)、生化学、病理学(2講座)、薬理学、細菌学、衛生学、法医学、内科学(3講座)、外科学(2講座)、産科学・婦人科学、眼科学、精神病学、小児科学、皮膚科学・泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、理学的診療学の計24講座を設置
昭和7年5月歯科学講座を設置
昭和12年11月薬理学第二講座を設置
昭和14年5月臨時附属医学専門部を設置
昭和16年12月皮膚科学・泌尿器科学講座を皮膚科学講座と泌尿器科学講座に分けた
昭和18年2月整形外科学講座を設置
昭和19年4月臨時附属医学専門部を附属医学専門部と改称(~昭和26年3月)
昭和19年5月航空医学講座を設置(~昭和20年12月)
昭和20年12月衛生学第二講座を設置
昭和22年7月公衆衛生学講座及び口腔治療学講座を設置
昭和22年10月大阪大学医学部と改称
昭和24年5月学制改革により新制大学として発足。大阪薬学専門学校を吸収し、旧制薬学専門部及び新制の医学部薬学科を開設(昭和30年7月に薬学部として独立)。遺伝学講座を設置
昭和25年4月医学部歯学科が発足(歯学科講座、口腔治療学講座)
昭和26年3月歯学科が歯学部として独立
昭和27年4月理学的診療講座を放射線医学講座と改称
昭和30年7月大学院医学研究科を設置
昭和32年4月癌研究施設を設置(~昭和62年5月)
昭和32年6月純系動物事業場を設置(~平成23年9月)
昭和36年4月高次神経研究施設を設置(~昭和63年4月)
生化学第二講座と放射線基礎医学講座を設置
昭和39年4月分子遺伝学研究施設を設置(~昭和57年4月)
昭和40年4月麻酔学講座を設置
昭和41年4月栄養学講座を設置
昭和42年6月大阪大学に大阪大学医療技術短期大学部を併設(~平成8年3月)
昭和43年4月脳神経外科学講座を設置
昭和50年4月老年病医学講座を設置
昭和54年4月大学院医学研究科修士課程(医科学専攻)を設置し、生化学第一講座を生化学講座に、生化学第二講座を分子生理化学講座に、病理学第一講座を病理学講座に、病理学第二講座を病理病態学講座に、衛生学講座を環境医学講座に改称
昭和55年4月臨床検査診断学講座を設置
昭和57年4月大阪大学細胞工学センターを設置
昭和61年4月救急医学講座及び動物実験施設を設置
昭和62年5月バイオメディカル教育研究センター及び共同研究実習センターを設置

4.平成期

平成元年5月小児外科学講座を設置
平成5年4月分子脳機構(田辺)寄附講座を設置(~平成10年3月)
平成5年8月医学部・同附属病院を中之島地区から吹田地区へ移転
平成5年10月医療技術短期大学部を解消、医学部保健学科を設置
平成6年4月認知脳科学(小野薬品)寄附講座を設置(~平成11年3月)
連携大学院を設置
平成8年5月大学院医学研究科に遺伝子治療学講座を設置
平成9年3月保健学科を豊中地区から吹田地区へ移転
平成9年4月大学院重点化に伴い大学院医学研究科を改組し、3専攻が整備された(情報伝達医学専攻、生体制御医学専攻、先端応用医学専攻)
平成9年6月内視鏡外科学(ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル)寄附講座を設置(~平成13年3月)
平成10年4月保健学専攻(修士課程)を設置し、研究科の名称を大学院医学系研究科に変更。大学院医学系研究科に2専攻が整備された(分子病態医学専攻・生体統合医学専攻)
平成11年4月バイオメディカル教育研究センター及び共同研究実習センターを医学部附属施設から医学系研究科附属施設に設置変更。大学院医学系研究科に2専攻が整備され(社会医学専攻、臓器制御医学専攻)、大学院重点化整備が完了
平成12年4月保健学専攻(修士課程)を博士課程に改組
平成13年4月先端応用医学専攻及びバイオメディカル教育研究センターを解消、未来医療開発専攻を設置
平成14年4月診療画像情報学(ジーイー横河メディカルシステムズ)寄附講座を設置(~平成17年3月)
平成14年9月糖鎖治療学(タカラバイオ)寄附講座を設置(~平成19年8月)
平成14年12月癌ワクチン療法学寄附講座及び臨床遺伝子治療学(第一製薬)(現・第一三共)寄附講座を設置
平成15年4月保健学科の講座を大学院講座に再編し、大学院を重点化
平成15年6月樹状細胞制御治療学寄附講座を設置(~平成26年5月)
平成16年4月国立大学法人大阪大学として発足
平成16年5月視覚情報制御学(トプコン)寄附講座を設置
平成17年1月先端移植基盤医療学寄附講座及び生体機能補完医学(現・統合医療学)寄附講座を設置(~平成31年3月)
平成17年4月漢方医学(ツムラ)寄附講座を設置(~平成29年3月)。大学院医学系研究科を改組し、5専攻が整備された(生体生理医学専攻、病態制御医学専攻、予防環境医学専攻、内科系臨床医学専攻、外科系臨床医学専攻)
平成18年4月皮膚・毛髪再生医学(アデランス)寄附講座を設置
子どものこころの分子統御機構研究センターを設置
平成18年10月緩和医療学寄附講座(~平成26年9月)及び運動器バイオマテリアル学(ジョンソン・エンド・ジョンソン)寄附講座を設置
平成19年4月先進心血管治療学寄附講座(~平成28年3月)、美容医療学寄附講座(~平成25年3月)、疼痛医学寄附講座(~平成30年3月)を設置。独立准教授講座を設置
平成20年10月運動器医工学治療学寄附講座及び分子精神神経学(大日本住友製薬)寄附講座を設置(~平成26年9月)
平成21年4月ツインリサーチセンターを設置
平成21年10月医薬分子イメージング学寄附講座を設置
平成22年3月医療経済産業政策学寄附講座を設置(~平成28年2月)
平成22年4月乳房再生医学寄附講座を設置(~平成29年3月)
平成22年6月PET分子イメージングセンター(現・未来医療イメージングセンター)を設置
平成22年9月心血管再生医学寄附講座を設置(~平成28年8月)
平成22年10月再生誘導医学寄附講座を設置
平成23年4月大学院医学系研究科を改組し、1専攻が整備された(医学専攻)。代謝血管学寄附講座及び消化器癌先進化学療法開発学(現・先進癌薬物療法開発学)寄附講座を設置
平成23年8月重症臓器不全治療学寄附講座を設置(~平成26年7月)
平成24年4月抗体医薬臨床応用学寄附講座(~平成29年3月)、腎疾患統合医療学寄附講座(~平成30年3月)、総合地域医療学寄附講座、低侵襲循環器医療学寄附講座を設置
平成25年4月視覚再生医学寄附講座を設置(~平成31年3月)
平成25年10月臨床統計疫学(現・医療データ科学)寄附講座を設置
平成26年4月幹細胞応用医学寄附講座、先端デバイス医学寄附講座を設置。最先端医療イノベーションセンターを設置。免疫再生制御学共同研究講座(現・免疫分子制御学)、基礎腫瘍免疫学共同研究講座、臨床腫瘍免疫学共同研究講座、癌創薬プロファイリング学(現・疾患データサイエンス学)共同研究講座、眼免疫再生医学共同研究講座、脳神経機能再生学(帝人ファーマ)共同研究講座、ゲノム情報学共同研究講座を設置
平成26年7月特定講座 国際・未来医療学を設置
平成27年1月重症心不全内科治療学寄附講座、重症心不全外科治療学寄附講座、炎症性腸疾患治療学寄附講座、未来細胞医療学共同研究講座を設置
平成27年4月糖尿病病態医療学寄附講座及び健康発達医学寄附講座を設置
平成27年5月抗体美容医科学寄附講座を設置(~平成29年4月)
平成27年6月重粒子線治療学寄附講座を設置
平成27年7月泌尿器腫瘍標的治療学寄附講座を設置(~平成30年6月)
平成28年1月神経難病認知症探索治療学寄附講座を設置
平成28年4月国際循環器学寄附講座、高速エネルギー治療学(現・先進デバイス分子治療学)共同研究講座を設置
平成28年7月先進幹細胞治療学共同研究講座を設置
平成28年8月心臓再生医療学(現・重症下肢虚血治療学)共同研究講座を設置
平成28年9月先進心血管再生医学共同研究講座及び循環器再生創薬学共同研究講座を設置
平成28年11月最先端再生医療学共同研究講座を設置
平成29年1月バイオデザイン学共同研究講座を設置
平成29年4月肥満脂肪病態学寄附講座、視覚先端医学寄附講座、先進融合医学共同研究講座、組織・細胞設計学共同研究講座を設置
平成29年6月空間環境感染制御学共同研究講座を設置
平成30年1月泌尿器癌免疫治療学共同研究講座を設置
平成30年1月腎疾患臓器連関制御学寄附講座、次世代画像診断学共同研究講座、血管作動温熱治療学共同研究講座、先端ゲノム医療学共同研究講座を設置
平成30年7月認知症プレシジョン医療開発学寄附講座、創薬神経科学共同研究講座を設置
平成31年4月視覚機能形成学寄附講座、幹細胞遺伝子治療学共同研究講座、運動器再生医学共同研究講座、
運動器スポーツ医科学共同研究講座、運動器スポーツバイオメカニクス学共同研究講座、人工知能画像診断学共同研究講座、次世代内視鏡治療学共同研究講座、脳機能診断再建学共同研究講座を設置

4.令和期

令和元年5月先端免疫臨床応用学共同研究講座を設置

歴代研究科長・学部長

氏名期間備考
楠本 長三郎昭和6.5.1 ~ 昭和9.6.22
小沢 修造昭和9.6.22 ~ 昭和12.6.22
古武 彌四郎昭和12.6.22 ~ 昭和15.6.22
佐谷 有吉昭和15.6.22 ~ 昭和18.6.25
高木 耕三昭和18.6.25 ~ 昭和21.6.25
岡川 正之昭和21.6.25 ~ 昭和21.11.17
吉松 信寶昭和21.11.17 ~ 昭和23.12.28昭和21年11月17日から 21年12月28日まで事務取扱
黒津 敏行昭和23.12.28 ~ 昭和26.4.30
谷口 腆二昭和26.4.30 ~ 昭和27.3.31
梶原 三郎昭和27.4.1 ~ 昭和31.3.31
大村 得三昭和31.4.1 ~ 昭和33.3.31
市原 硬昭和33.4.1 ~ 昭和35.1.15
西沢 義人昭和35.1.15 ~ 昭和37.1.14
今泉 禮治昭和37.1.15 ~ 昭和42.3.31
山村 雄一昭和42.4.1 ~ 昭和44.3.31
伴 忠康昭和44.4.1 ~ 昭和46.3.31
関 悌四郎昭和46.4.1 ~ 昭和48.3.31
中馬 一郎昭和48.4.1 ~ 昭和50.2.28
天野 恒久昭和50.3.1 ~ 昭和52.2.28
山野 俊雄昭和52.3.1 ~ 昭和54.2.28
山村 雄一昭和54.3.1 ~ 昭和54.8.25
岩間 吉也昭和54.8.26 ~ 昭和56.8.25
坂本 幸哉昭和56.8.26 ~ 昭和60.8.25
田中 武彦昭和60.8.26 ~ 昭和62.8.25
松本 圭史昭和62.8.26 ~ 平成 3.8.25
小野 啓郎平成3.8.26 ~ 平成 5.8.25
濱岡 利之平成5.8.26 ~ 平成 7.8.25
岸本 忠三平成7.8.26 ~ 平成 9.8.25
北村 幸彦平成9.8.26 ~ 平成 11.8.25
越智 隆弘平成11.8.26 ~ 平成 13.8.25
山西 弘一平成13.8.26 ~ 平成 17.3.31
遠山 正彌平成17.4.1 ~ 平成 20.3.31
平野 俊夫平成20.4.1 ~ 平成 23.3.31
米田 悦啓平成23.4.1 ~ 平成 25.3.31
金田 安史平成25.4.1 ~ 平成 27.3.31
澤 芳樹平成27.4.1 ~ 平成 29.3.31
金田 安史平成29.4.1~平成31.3.31
森井 英一平成31.4.1~