寄附講座

腎疾患臓器連関制御学

腎不全における臓器連関を明らかにする!
  • マグネシウム補充による血管石灰化、血管機能の制御
  • 心腎連関とネフローゼに潜むうっ血腎
  • 腎不全における低Ca血症と心不全
  • 鉄欠乏と心不全/血管石灰化
  • vitamin D治療と骨配向性、骨折

慢性腎臓病におけるホメオスタシス制御が他臓器に及ぼす影響

慢性腎臓病(CKD)では、生体内恒常性(ホメオスタシス)が破綻しています。その結果、心臓、血管、骨髄(貧血)、脳、骨など各臓器の機能不全が起こっており、それがまた互いの臓器機能をさらに損なわせ、結果的に残腎機能へ悪影響を及ぼしています(図)。

慢性腎不全における心腎連関を説明する一因子として、「CKDにおける骨ミネラル代謝異常」がCKD-MBDと呼ばれる時代でありますが、これはCKDにおける骨血管連関とも言えます。他にも腸腎連関、肺腎連関など、腎と他臓器との関連が昨今注目されています。また、たとえばCKD-MBDの治療が貧血の改善に繋がるなど、CKDにおける一病態の制御が、CKDにおける他病態へ影響することが頻繁に見られています。この観点から我々は、臨床研究、基礎研究を峻別せずに両手段を用いることで、腎不全合併症間の連関を明らかにし、その制御を目的としています。中でもマグネシウム補充による血管石灰化、血管機能・腎機能の制御、腎うっ血の観点から見た心腎連関、鉄欠乏と心不全/血管石灰化、腎不全における低Ca血症と心不全、リンと腸管内細菌バランスなど臨床的にも喫緊の腎不全における課題に挑んでいきます。