寄附講座

腎疾患統合医療学

「あしたの臨床」への発信と医学へのささやかな貢献
  • 腎炎・ネフローゼ、保存期腎不全、透析全般を含む、慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)
  • 腎臓だけでなく、電解質異常や腎外合併症である腎性貧血、ミネラル骨代謝異常、心腎連関

基礎研究と臨床研究という古典的な峻別に捕らわれない、あらゆる研究方法を模索・活用したResearch Question(研究上の問い)への挑戦

当研究室の研究対象は非常に広い疾患概念である慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)です。つまり、腎炎・ネフローゼ、保存期腎不全、透析全般です。また、腎臓だけでなく電解質異常や腎外合併症である腎性貧血、ミネラル骨代謝異常、心腎連関なども扱い、臨床の必要性に根ざした研究をやっていく所存です。一般に医学研究は基礎研究と臨床研究の二つの研究に分けられることも多く、その両者を繋ぐような研究はトランスレーショナルリサーチと呼ばれてきました。ただ、このカタカナの呼称自体が、基礎研究と臨床研究が全く違うものであることを前提にしているように感じられます。しかしながら、近年の研究におけるイノベーションは、臨床検体を用いて非常に基礎的な研究が可能になりました。一方で、マウスのメタアナリシス、DNAやメタボロームの網羅的解析にみるように、従来の臨床研究で不可欠であった疫学・生物統計学も基礎研究で積極的に使われるようになってきました。よって当研究室では、そのような古典的な峻別をせず、Research Questionに挑戦するためにはあらゆる研究方法を模索し活用します。ただし、その内容に関しては、臨床に還元できるよう臨床からの疑問に答えるものにしていくことが重要と考えています。このような研究を円滑に実施するべく、現在、本学の腎臓内科学、老年・総合内科学、先端移植基盤医療学、さらには循環器内科学や工学部などと共同研究を進めています。これらの研究の目的は、「あしたの臨床」への発信と医学へのささやかな貢献です。