共同研究講座

空間・環境感染制御学

空間感染制御の新たな学問領域を築き、医療技術の発展に寄与する
  • 「空間感染制御」という新たな学問領域の構築
  • 低濃度二酸化塩素ガスをはじめとする環境消毒剤の有効性と安全性の検証
  • 再生医療の衛生管理における空間感染制御のあり方の提案とその応用

 

浮遊菌・微生物と飛沫・付着感染微生物を含めた空間の感染制御技術の開発と科学的検証

【目的】

感染制御は、古来、医学の始まりからその大きな課題であり、未だ克服されていない。今また、世界で先端医療をはじめとする医療現場での感染制御が新たな問題として注目を集めている。安全かつ有効な特長を有する環境消毒剤の探査を行い、安全性と有効性を確立することにより、今まで学問分野が存在しない空間に対する感染制御を実現する基礎を創る。

【研究内容】

再生医療の応用を踏まえて、細胞培養器に低濃度の環境消毒剤を継続的に暴露することで、細胞に影響を及ぼさずにカビ等の微生物繁殖を抑制すること、健常人に対する安全性を幅広く検証することで、安全キャビネットや細胞培養センターの空間及びHEPAフィルター等への除染にも使用できることを検証する。これら基礎的な安全性と有効性の知見を基に、さらに安全性を検証することで病棟やICU等の院内感染対策にも応用すると共にオープンエアーでの利用技術を開発して有効性を検証する。
また、その技術を細胞培養室、無菌室、手術室、移植病棟を含む病室などの医療現場への応用の可能性について検証し、実地での安全性と有効性の検証につなげる。
当教室では、低濃度二酸化塩素をCO2インキュベータ内で長時間暴露することにより培養細胞への安全性とカビの菌糸伸張抑制効果について検証を行ってきた。さらに培養条件の最適化などを通して、インキュベータ内での感染制御について検討を行う。さらにクリーンルームでの空間除染とその後の環境維持への応用について検討を行う。