共同研究講座

泌尿器癌免疫治療学

オミックス解析を用いた免疫チェックポイント阻害剤奏効予測バイオマーカーの探索
  • ゲノミクスやプロテオミクスを用いた免疫チェックポイント阻害剤の奏効例予測を目指して

オミックス解析を用いた免疫チェックポイント阻害剤奏効予測バイオマーカーの探索

現在癌に対する免疫療法は手術療法、化学療法、放射線療法に次ぐ第4の治療法として注目を集めています。特に免疫チェックポイント阻害剤はこれまでの標準治療に不応性の進行癌に対して、その効果が期待される治療です。泌尿器科領域においては、進行性腎癌、進行性尿路上皮癌などに対して免疫チェックポイント阻害剤が保険適応となり、一定の奏効率が報告されています。

しかし奏効率は概ね20-30%であり、今後は適切な患者選択が必要です。また副作用として重篤な自己免疫疾患も報告されています。奏効の予測という観点において、これまでに治療前腫瘍組織におけるProgrammed Death-Ligand 1 (PD-L1)が高発現である症例において奏効率が高いといった報告がありましたが、PD-L1の染色法、PD-L1非発現例においても奏効例があるなど未だ克服すべき課題が多く、確固たる予測マーカーの確立が急務となっています。


そこで我々は、現在までに経験豊富なゲノミクス、プロテオミクスなどのオミックス解析を駆使し、複数のアプローチを用いて免疫チェックポイント阻害剤奏効例を治療前あるいは治療後早期に予測するためのバイオマーカー探索を行う研究を展開していきます。