大阪大学大学院医学系研究科・医学部

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保健学科研究プロジェクト

統合保健看護科学分野

統合保健看護科学分野では、医療のみでなく、ヘルスプロモーションの立場から、人々が自律的に健康を守る行動を支援するための研究活動を行っています。

研究活動は、看護診断や看護技術の検証と開発、患者・家族の心理、育児や妊婦の生活支援、難病患者や障害者支援、高齢者介護や介護保険制度に関する自治体との共同研究、たばこ教育プログラムの開発、産業保健、保健医療指標の開発など多岐にわたっています。
多くの教員が大学内にとどまらず、自治体などの行政機関と共同して保健・福祉施策の実施や検証に活発に協力するとともに、自治体の各種委員会に参画して、保健・福祉施策をになう人材として活動しています。

「高齢者介護に関する研究」では、認知症などの障害を持つお年寄りの介護において、ICタグなどの電子機器を用いての行動分析、また「看護用具の開発」では、企業と共同での看護用具の開発、マットレスやユニフォームの開発などユニークな研究も行われています。
「たばこ教育プログラム開発の研究」では、禁煙促進に関する取り組みと研究を行っています。毎年保健学科では学生を対象にアンケートを行い、たばこに関する意識や知識を調査しています。

それと並行して、看護学専攻の学生を対象に禁煙を支援する人材を育成するための教育プログラムに基づく実践的な教育・研究を行っています。写真は禁煙をサポートするための実践に関するロールプレイを行っているところです。

この取り組みの前後に、効果について検証を行い、教育プログラムの有効性確認を行っています。禁煙支援活動を担うことのできる人材育成を目指す取り組みは今後ますます必要とされています。詳細はHPをご覧ください。
http://sahswww.med.osaka-u.ac.jp/www/syokai/kango.html

医療技術科学分野

厚生労働科学研究費補助金(平成16年度)
『WT1癌抗原ペプチドを用いた癌の免疫療法の開発』― 医学系研究科教授 杉山治夫

WT1癌抗原ペプチドを用いた癌の免疫療法の開発癌は多くの人の死因となる恐ろしい病気です。
治療成績が不良なまま多くの癌が残されており、新しい戦略に基づいた治療法の開発が待たれています。近年注目されているのが、身体にもともと備わっている免疫力を強力に刺激することにより癌細胞を排除しようとする免疫療法です。

杉山治夫教授は『ウイルムス腫瘍遺伝子(WT1)を標的とした癌に対する免疫療法』の開発に取り組んでいます。
開発の始まりは、杉山教授らが血液の悪性腫瘍である白血病細胞にWT1が高いレベルで発現していることを発見したことです。そして、この発見をもとに、鋭敏な腫瘍マーカーとして、現在白血病の診断及び治療効果の判定において欠かすことのできない『WT1検査』を開発しました。

つぎに杉山教授らは、WT1腫瘍遺伝子が肺癌、大腸癌、食道癌、舌癌、膵癌、悪性脳腫瘍など様々な固形癌にも強く発現しており、さらにこのWT1腫瘍遺伝子の産物が、免疫細胞が癌細胞を攻撃するときの目印「癌抗原」となることを発見しました。
現在、大阪大学医学部附属病院で多くの患者の方を対象に「WT1を標的としたガンに対する免疫療法」の臨床試験を行っています。これまでに手術や化学療法が無効であった患者さんにこの免疫療法が臨床効果を示した例もみられ、臨床試験の成果が注目を集めています。さらに詳しい内容は、研究室のHPをご覧ください。
http://sahswww.med.osaka-u.ac.jp/~hmtonc/