大阪大学大学院医学系研究科・医学部

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公開講座

研究科主催セミナー

第94回 未来医療セミナー

日時 平成28年4月26日(火)18:00~19:00 ポスター(PDFファイル)
場所 オンコロジーセンター棟5階 キャンサーボードホール
演題 癌ゲノム、NGS、Precision Medicine にむけて
講師 中川英刀 
理化学研究所統合生命医科学研究センター
ゲノムシークエンス解析研究チーム チームリーダー
概要 癌は、正常細胞のゲノムに様々な異常が蓄積し、分子経路が破綻した結果無秩序な細胞増殖をきたす「ゲノムの疾患」である。DNAシークエンス技術の革命的な進歩(次世代シークエンサー:NGS)により、癌ゲノムの約60億の塩基配列をすべて解読することが可能となり、これにより、癌発生や進展の機構が解明され、ゲノム情報を活用して新たな治療法やPrecision Medicineのための診断方法が開発されてきている。国際共同プロジェクトであるICGC/TCGAでは癌変異データベースの構築が急ピッチで進められており、この中で我々は肝臓がんを中心に大規模なWGS(全ゲノムシークエンス)
解析を行ってきた。本講演では、癌ゲノム解析とNGS技術について概要し、これらの臨床展開=癌のPrecision Medicineについても発表する。


備考  
問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院未来医療センター
ctr.osakauniv@dmi.med.osaka-u.ac.jp
http://www.hp-mctr.med.osaka-u.ac.jp


研究科主催セミナー歴

公開講座・セミナー

産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ 医学系研究科 M/H知財戦略室 知財セミナー

日時 平成28年6月28日(水)17:00~18:30
場所 最先端医療イノベーションセンター棟1F マルチメディアホール
演題 ライフサイエンス分野における知財の考え方
~何が特許になるの?強くて広い特許はどのように取得するの?~
講師 特許庁審査基準室 室長補佐 長部 喜幸 氏
※ 特許庁審査官として、医療分野、生命工学分野の審査に従事。
※ 経済産業省生物化学産業課 課長補佐、OECD 知財アナリスト、などを歴任


産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ 医学系研究科 M/H知財戦略室 知財セミナー

日時:2016年6月28日(火)17:00~18:30

場所:最先端医療イノベーションセンター棟1Fマルチメディアホール

演題 :ライフサイエンス分野における知財の考え方
~何が特許になるの?強くて広い特許はどのように取得するの?~

講師 :特許庁審査基準室 室長補佐 長部 喜幸 氏
※ 特許庁審査官として、医療分野、生命工学分野の審査に従事。
※ 経済産業省生物化学産業課 課長補佐、OECD 知財アナリスト、などを歴任

概要:
大学における科学研究は成長戦略を支えるイノベーションの源泉であり、
社会還元することの重要性が増す一方で、最終製品とは距離のある「源泉」であるがゆえに、
大学で生まれたアイデアの何が特許になるのかはわかりにくいと言えます。

特に、ライフサイエンス分野においては、
最終製品である医薬品、医療機器、再生医療等製品の他にも、
医薬品候補物質のスクリーニング法、遺伝子組換細胞やモデル動物、
細胞の培養・加工技術等のサポーティング・インダストリーが
研究開発の重要なファクターとなり、これらも大学の研究から生まれる知見といえます。

当セミナーでは、「何が特許になるのか?」
「どのように権利範囲を書けばよいのか?」等、特許出願の前後に必要な情報を詳しく紹介します。
また、本年4月から審査基準が改訂された食品の用途発明
(「歯周病予防用食品組成物」などの発明)についても紹介します。

当セミナーに参加し、ご自身の研究のうち何が特許になるのかを再考してみませんか?

※本セミナーは、学内の学生・研究者を主な対象としております。(事前申し込み不要です)
学外の方でご参加を希望される方は、事前にお申し込みいただければ幸いです。

お問合せ先:産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ
担当:吉田、平塚、武田
連絡先:06-6210-8204 office@cii.med.osaka-u.ac.jp




第369回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)

日時 平成28年7月11日(月)18:00~
会場 大阪大学医学部 講義棟2階B講堂
テーマ 胎生期エタノール曝露による脳発達障害
講師 金沢医科大学 解剖学 I 准教授 坂田 ひろみ先生


エタノールは代表的なteratogenの一つであり、エタノールによる発達障害は環境要因に起因した先天異常の中では最も頻度が高いと考えられている。1980年に「胎児性アルコール症候群 (FAS)」の診断基準(1.出生前および後の発育遅延、2.特徴的顔貌所見、3.中枢神経系の機能障害の3項目を全て満たす)が示され、日本でもFAS症例が報告されるようになった。しかし、エタノールによる発達障害は、FASと診断される重篤なものだけではなく、ごく軽度の機能障害のみを示す場合もあることから、近年は多様な重篤度を包括した「胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)」という名称が用いられるようになっている。エタノールによる発達障害では中枢神経系の機能障害が大きな問題となるため、その発症機序の解明や予防法の検討が行われてきた。今回、胎性期エタノール曝露により引き起こされる脳の発達障害について、ヒト症例および動物モデルによるこれまでの知見をまとめ、エタノールの神経発生毒性について近年の取り組みを交えながら紹介したい。

世話人:産科学婦人科学教室   冨松 拓治
E-mail: tomimatsu@gyne.med.osaka-u.ac.jp


                                                                           
次回370回CNCは、伊藤壽記先生のお世話で平成28年9月12日(月)開催予定です。



第七回 最先端医療イノベーションセンター定例セミナー

日時 平成28年6月29日(水)18:00~19:00
場所 最先端医療イノベーションセンター棟1F マルチメディアホール


第七回 最先端医療イノベーションセンター定例セミナー
日時:2016年6月29日(水)18時~19時
場所:最先端医療イノベーションセンター棟1F マルチメディアホール
演題・講師:「iPS細胞を用いた心筋再生治療の現状と展望」
宮川 繁 特任准教授(免疫再生制御学共同研究講座)
要旨:重症心不全に対する究極的治療は、現在では心臓移植や補助人工心臓
であるが、ドナー不足や耐久性の面で大きな課題がある。これら置換型医療に代わる再生医療として、当科ではこれまでに自己骨格筋・筋芽細胞シートを開発し、昨年薬事承認を受けた。現在、さらに治療効果の高い移植細胞源として、iPS細胞から分化誘導した心筋細胞シートを用いた心筋再生治療の開発に取り組んでいる。ヒト臨床に向けてクリアすべき課題と現状、および見通しについて述べる。

「プロスタサイクリンアゴニストを用いたCell-Free型再生医療の重症心不全への応用」
福嶌 五月 助教(心臓血管外科学)
要旨:当科では自己骨格筋芽細胞シートを用いた細胞移植による心臓再生
医療を、基礎研究から治験に至るまで縦断的に開発してきた。その中
で、内因性の保護作用のあるサイトカイン群が心臓において強発現
しており、これが作用機構の核であることが明らかとなってきた。
そこで、より汎用性の高い再生医療として、細胞を用いずにこれらの
サイトカイン群を上昇させることで心筋を再生させる薬剤を開発中で
あるので、医師主導型治験に至った経緯を交えて報告する。

座長 :  齋藤 充弘 特任准教授(未来細胞医療学共同研究講座)

※事前申し込みは不要です。
                                                                          
CoMITの定例セミナーは、センター参画各プロジェクトの研究内容の発信を目的として、
約2ヵ月に1回のペースで開催しています。

次回以降の開催日程
第8回目:脳神経外科学の平田雅之先生のお世話で、8/25(木)18時より開催

お問合せ先:最先端医療イノベーションセンター事務室
i-sentaninobe@office.osaka-u.ac.jp




第368回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)

日時 平成28年6月13日(月)18:00~
会場 大阪大学医学部 講義棟2階B講堂(吹田市山田丘2-2)
テーマ 外科栄養管理と微量栄養素
講師 帝京大学 外科学講座教授 福島亮治 先生


生体が生命活動を維持するには、外界から栄養を取り入れて有効に利用することが必須である。栄養は生命活動の根源であり、摂取すべき栄養素は、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素である。これらは、毎日数十グラムから数百グラムの摂取が必要なMacronutrients(多量栄養素)と、その数百分の一から一万分の一の量でよいMicronutrients(微量栄養素)に分けられる。三大栄養素といわれる炭水化物、タンパク質、脂質は多量栄養素にあたり、ビタミンとミネラルの多くは微量栄養素である。多量栄養素は主としてエネルギーや生体構成材料になるが、微量栄養素は、さまざまな生体機能を調整する働きを主に担っている。ビタミンは有機化合物で、ミネラルは無機質という違いがあるが、何れも体内で合成されることはないため、必ず摂取する必要があるという点は共通している。
栄養管理はエネルギーやタンパク質を中心に語られることが多いが、重要な調整成分である微量栄養素も、常に十分検討すべきである。今回は、これら微量栄養素の役割を整理するとともに、外科手術後急性期のビタミン動態や補給の意義、および胃切除後患者の長期的な鉄のモニタリングを中心に、外科領域の栄養管理における微量栄養素について考察したい。

世話人:大阪大学大学院医学系研究科外科系臨床医学専攻
外科学講座消化器外科学 土岐 祐一郎
E-mail: ydoki@gesurg.med.osaka-u.ac.jp