大阪大学大学院医学系研究科・医学部

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公開講座

研究科主催セミナー

第95回 未来医療セミナー

日時 平成28年7月28日(木)16:00~17:00 ポスター(PDFファイル)
場所 銀杏会館 阪急電鉄・三和銀行ホール
演題 流産、早産、妊娠高血圧症候群という三大産科疾患の病態解明と治療への試み
講師 富山大学大学院医学薬学研究部産科婦人科
教授 齋藤 滋
概要 私が産婦人科医になったのは昭和55年ですが、当時は、流産の原因は胎児異常であるため、治療法はないとされていました。また、早産がどうして生じるのかも謎でした。妊娠高血圧症候群は妊娠中毒
症と呼ばれ、学説の疾患と呼ばれ、その病態は全くの謎でした。私の研究の中心は、どうして異物である胎児が拒絶されないのかというミステリーから始まりましたが、その中で、治療できる流産があることが判り、また、早産の原因が感染・炎症であることを見出し、妊娠高血圧症候群は一種の胎児拒絶反応に近い状態であることを発見しました。
今回の話は、最新のAIやWGSのような話ではなく、疫学的な事実や単に生物学的な事実から見えてくる病態につきお話ししたいと思います。このような古典的な方法でも、継続することで治療法の糸口が見えてくることがあります。


備考  
問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院未来医療センター
ctr.osakauniv@dmi.med.osaka-u.ac.jp
http://www.hp-mctr.med.osaka-u.ac.jp


研究科主催セミナー歴

公開講座・セミナー

第八回 最先端医療イノベーションセンター定例セミナー

日時 平成28年8月25日(木)18:00~19:00
場所 最先端医療イノベーションセンター棟1F マルチメディアホール


第八回 最先端医療イノベーションセンター定例セミナー
日時:2016年8月25日(木)18時~19時
場所:最先端医療イノベーションセンター棟1F マルチメディアホール
体内埋込型ブレイン・マシン・インターフェースによる運動・意思伝達支援の現状と展望
平田 雅之 寄附研究部門教授
(国際医工情報センター 臨床神経医工学寄附研究部門・脳神経外科学)

[要旨]筋委縮性側索硬化症などの神経難病や脊髄損傷、脳卒中により重度の運動・意思
伝達障害が生じる場合があるが、有効な機能的回復法がないのが現状である。これに対
する革新的技術として、脳信号により外部機器を制御するブレイン・マシン・インター
フェース(BMI)が期待されている。我々は脳表面に電極シートを置くことにより正確
な脳波を計測し、ロボットアームなどの外部機器を高精度に操作できる体内埋込型BMI
の研究開発を実用化目指して行っている。その現状と展望について紹介する。

日本発、埋込型BMI装置開発へのチャレンジとその設計の勘所
鈴木 克佳 氏
(日本光電工業株式会社 荻野記念研究所)

[要旨] 近年、医療技術とデバイスの進化に伴い、様々な埋込型医療機器が開発され
新たな治療効果が得られている。しかし、その多くは海外製品であり、日本 はその分野
に於いて一歩遅れているのが現状である。この様な状況を乗り越えるには、医療機器
開発のレギュレーションを理解し、研究から製品化までの筋道をつけて開発する事が
重要である。本講演では日本発の埋込型BMI装置の製品化に向けた開発過程を紹介
すると共に、埋込型医療機器設計の勘所について述べる。

座長: 平田 雅之 寄附研究部門教授
(国際医工情報センター 臨床神経医工学寄附研究部門・脳神経外科学)

※事前申し込みは不要です。


                                                                          
CoMITの定例セミナーは、センター参画各プロジェクトの研究内容の発信を目的として、
約2ヵ月に1回のペースで開催しています。

*次回以降の開催日程
第9回目 :健康発達医学寄附講座 中神先生のお世話で 10/7(金)に開催
第10回目:運動器バイオマテリアル学寄附講座 菅本先生のお世話で 11/15(火)に開催

お問合せ先:最先端医療イノベーションセンター事務室
06-6210-8201 i-sentaninobe@office.osaka-u.ac.jp




第369回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)

日時 平成28年7月11日(月)18:00~
会場 大阪大学医学部 講義棟2階B講堂
テーマ 胎生期エタノール曝露による脳発達障害
講師 金沢医科大学 解剖学 I 准教授 坂田 ひろみ先生


エタノールは代表的なteratogenの一つであり、エタノールによる発達障害は環境要因に起因した先天異常の中では最も頻度が高いと考えられている。1980年に「胎児性アルコール症候群 (FAS)」の診断基準(1.出生前および後の発育遅延、2.特徴的顔貌所見、3.中枢神経系の機能障害の3項目を全て満たす)が示され、日本でもFAS症例が報告されるようになった。しかし、エタノールによる発達障害は、FASと診断される重篤なものだけではなく、ごく軽度の機能障害のみを示す場合もあることから、近年は多様な重篤度を包括した「胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)」という名称が用いられるようになっている。エタノールによる発達障害では中枢神経系の機能障害が大きな問題となるため、その発症機序の解明や予防法の検討が行われてきた。今回、胎性期エタノール曝露により引き起こされる脳の発達障害について、ヒト症例および動物モデルによるこれまでの知見をまとめ、エタノールの神経発生毒性について近年の取り組みを交えながら紹介したい。

世話人:産科学婦人科学教室   冨松 拓治
E-mail: tomimatsu@gyne.med.osaka-u.ac.jp


                                                                           
次回370回CNCは、伊藤壽記先生のお世話で平成28年9月12日(月)開催予定です。