大阪大学大学院医学系研究科 麻酔科集中治療医学講座

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    大阪大学大学院医学系研究科 麻酔集中治療医学講座 TOP>各種マニュアル>気道管理マニュアル>1・一般的な気道確保の方法について

    気道管理マニュアル

    ここでは基本的な気道確保の方法から、
    挿管困難症例に対する対応や分離肺換気
    の方法など麻酔管理上必要な特殊な気道
    管理の方法までについて解説する。

    1・一般的な気道確保の方法について

    気道管理マニュアル

    一般的な気道確保の方法について

    ここでは麻酔における基本的な気道確保の方法について解説する.ここでは麻酔における気道確保としてマスク換気と気管内挿管について解説する.

    1. マスク換気について

     救命救急で行われる気道確保は,まず頭部後屈と項部挙上もしくは下顎挙上であるが,麻酔におけるマスク保持の姿勢は原理的にはこれと同等のものである.フェイスマスクを保持する方法は,左手小指を患者の下顎角にかけ,母指と示指でマスクをフィットさせるようにする.この状態で下顎を挙上させると上気道が 開存しマスク換気が可能となる.この方法で気道が開存しない場合には経口または経鼻のエアウェイを挿入すると大部分の症例で換気可能となる.
    現在ではラリンゲルマスクなどの声門上器具が普及しているが,換気困難の場合にはラリンゲルマスクやiGelなどの声門上器具を用いた換気考慮するべきである.なお,現大阪府立成人病センター麻酔科部長の谷上先生が考案された,「気管チューブを経鼻で喉頭直前まで挿入して口ともう一方の鼻孔を塞ぎながら換気を行う」谷上法も換気困難の際には試す価値がある.成人の場合鼻から12-15cm程度チューブを挿入して換気できるところを探すとよい.急ぐ場合には経口でチューブを挿入しても同様に換気が可能であるので知識として知っておくとよい.これまでRA患者の換気困難に対してこの方法で何度か換気できて余裕をもってFOB挿管が出来た経験があることを付記しておく.

    2. 気管挿管

    気管挿管には,経口気管挿管,経鼻気管挿管,気管切開の3つの方法がある.

    2-1. 経口気管挿管の方法について

    (準備中)...

    2-2. 経鼻気管挿管の方法について

     経鼻挿管の場合には鼻腔内の消毒・麻酔・止血処置が必要となる.気道に問題のない症例の経鼻気管内挿管では基本的には経口気管挿管と大差はなく,麻酔導入の後上述のごとく鼻腔内の処置を行い,その後気管内チューブを鼻腔を通して咽頭まで挿入し,喉頭展開を行ってチューブの方向をマギル鉗子で調節して介助者にチューブを進めてもらう.
     気道に問題のある症例では気管支ファイバースコープをガイドとした方法盲目的経鼻挿管法(最近ではほとんど行われない)を参照.

    2-3. 気管切開について

     種々の手段を用いての経口もしくは経鼻的気管内挿管方法ができなかった場合には気管切開しか気管内挿管する方法がない.ここでは主に緊急時の気管切開法に重点をおいておく.一般的な外科手技としての気管切開については他の参考書を参照していただきたい.

    2-3-1. 緊急時の外科的気道確保法

     緊急時の気道確保法としての外科的気道確保では通常の気管切開術と異なり輪状甲状靭帯切開(もしくは穿刺)が行われる.現在では数本の18G針を刺すといった方法は推奨されていない.ジェット換気が行えるなら酸素化が可能である事もあるが,上気道が閉塞しているような場合には圧損傷の危険もある.ジェット換気に慣れていなかければ行うべきではない.緊急時の輪状甲状靭帯穿刺用のキットとしてメルカー,ミニトラックIIやトラヘルパーなどのミニ気管切開セットの他ダイレータを使用しながら通常サイズの気管切開チューブを挿入するためのキットが販売されているのでこれらを利用するとよい.