大阪大学大学院医学系研究科 生体統御医学講座 麻酔集中治療医学教室

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    大阪大学大学院医学系研究科 麻酔集中治療医学講座 TOP麻酔学講座>ママ麻酔科医制度
    阪大麻酔科  沿革  概要

    出産しても仕事を続けたいママのサポートシステム   阪大麻酔科および関連施設では結婚、出産しても仕事を続けたいと考えておられる女性の麻酔科医に"ママ麻酔医制度"として、一人でも多くのママ麻酔医の先生方が仕事が続けられるようなサポートシステムを設けています。それは以下の3条件のもと現場に復帰していただくものです。

    その条件は
     1・子供の保育所の保育時間にあわせての勤務(具体的には朝の遅刻、夕方の早退は不問、症例が残っていたら他のスタッフがやります)
     2・当直免除
     3・子供の急病時の急な欠勤は不問(バックアップのスタッフを用意します)、

    の3つで、これを受け入れていただける施設で勤務をしていただいています。各施設の事情もあり、今のところママ麻酔医の受け入れを受諾していただいている施設は阪大病院 を含めて10施設ですが、多くのママ麻酔医がこの制度を利用しています。また家庭の事情や本人の希望等を含めて、フルタイムの勤務復帰が難しいママに将来のフルタイム復帰までのブリッジとし て阪大病院麻酔科では週に2~3日の勤務もフレキシブルに受け入れています。一度現場を離れる と何かと復帰が難しくなるために少しでも臨床に携わっていただきたいと考えています。

    体験談①

    3人の子供(8・5・1歳)を育てる医師13年目の女医です。阪大麻酔科でお世話になって2年目ですが、楽しく働いています。その理由を少しお教えします。

    理由1、子育てが最優先できる!

    私が麻酔業務に関われる時間は限られているけれども、その貴重な時間に集中して働ける環境があるのがありがたいです。例えば、子供を小学校と保育園に送り出してから出勤するので朝のカンファに間に合いません、でも後ろ付きのスタッフがサポートしてくれているので麻酔管理計画などは後から相談させて頂いています。

    また、麻酔の準備などは入室に間に合うように手伝ってくれます。夕方も子供お迎えがあるのですが、症例が終わっていない場合は引き継ぎをして定時に終わらせていただいています。また、子供が発熱したり怪我したり目が赤くなったりして保育園から突然の呼び出しがあるとすぐに早退させてもらっています。子供を病児保育に預ける時はいつも以上に遅れて出勤することになりますが、事前に連絡を入れてサポートをして頂いています。

    あと、参観日、発表会、健診などで平日に子供の行事がある時は休みをいただいています。これまで、嫌みを言われたり、ため息をつかれたりは1度もありません。

    理由2、麻酔が楽しい

    医師13年目とは到底思えない頼りない私です(だって、子育てで忙しかったもん!)。そんな勉強不足、経験不足、不器用の3拍子そろった私にも刺激的な麻酔症例を当ててくれます。さらに「麻酔をかけてみたい症例はないか」と聞いてくれます。知らない事は時間を惜しまず教えてくれるし、駄目なところはすかさず指導してくれます。ここで学ぶ事が沢山あるせいか、今でも麻酔が楽しくて困ります。 

    理由3、外勤に行っている

    さらに定期で外勤にまで行かせてもらってます。こんな好き勝手してるのに給与面まで配慮頂いてます。

     以上、私が毎日楽しい主な理由です。まだまだありますので、興味のある方は直接聞きにいらしてください♪

    体験談②

    現在卒後6年目、1歳の子供がいるママ麻酔科医です。

    私は夫の仕事の異動で、産後1か月の時に大阪に引っ越してきました。慣れない土地、初めての育児でしばらくは余裕がなかったのですが、休職期間を少しでも短くしたいと思い、子供が生後6か月の時に阪大病院で復職しました。現在は保育園の時間に合わせて8時半~18時半、週3日が大学勤務、週1日は外勤に行っています。

    勤務日数や時間はこちらの希望に沿って決めていただけるので、とても助かっています。朝の準備はありがたいことに他の先生方が手伝ってくださいます。夕方も時間内に終わらないときは、申し訳ない気持ちでいっぱいですが他の先生に交代していただいています。

    一番の悩みのタネは、子供の急な発熱です。保育園に通い始めて間もないうちは、少なくとも2週間に1度の頻度で熱を出していました。急な欠勤や、早退はとても罪悪感に苛まれるのですが、「こどもは熱を出すものだからね。そうやってみんな強くなるから。」と周りの先生方から涙が出るような優しいお言葉を頂き、先生方の育児への理解の深さに感謝の日々です。また、ママさん同士の連携も強く、誰かが早退や欠勤した場合は翌日の症例の病棟指示や回診を代わりに行うなど、互いに協力し合っています。

    私はまだ専門医を取得しておらず、阪大に来るまでは心臓血管外科症例の経験がほぼ皆無でした。心外の基本から指導していただき、週に1~2例は心臓血管外科症例を担当させていただいています。その他の困難症例も担当することができ、多くの経験を積むことができます。勤務時間に制限がある中でも、自分からどういう症例を勉強したいか希望を出せば、どんどんサポートしてもらえるのがとてもありがたいところです。多くのスペシャリストの先生方がいますので、勉強するにはとても適した環境だと思います。

    また、BBQや納涼会などの恒例行事には子供を連れて参加しています。子どもが騒ぐからと最初は遠慮していましたが、「ぜひお子さんも一緒に」と誘っていただき今では皆勤賞並みに参加しています。初めは緊張していた我が子でしたが、今では他の先生のお子さんと遊んだりして楽しそうにしています。その他にも、阪大病院周辺は閑静な住宅街で大きな公園もたくさんあり、自治体としても育児サポートが充実している地域なので、育児中の先生には最適な場所ではないかと思います。

    阪大の関連病院のいくつかもママ麻酔科医へのサポートを行っており、外勤で赴いた時も快く受け入れていただいています。まだ先の話ですが、育児がひと段落すれば当直やオンコールにも入り、後輩の指導をする立場になるのだと思います。その時自信をもって働くことができるよう、今は少しずつでも経験を重ね、欠かさず勉強を続けていくことが大切だと思います。今自分が受けている多大な恩恵を、次世代の子育て中の先生方に還元できるよう頑張りたいと思います。