1. TeX, LaTeXとは

TeXとは,スタンフォード大学の Donald E. Knuth (クヌース)が作成した 組版用ソフトウェアです. 多くの方はワードプロセッサを使用して文書を作成していると思います. 最近ではこれらの多くはいわゆるWYSIWYGのシステムです.
一方TeXシステムではこれらとは異なって,テキスト文書の中に種々のコマンド を埋め込んである意味ではプログラムを書くように文書を作成するものです. できたコマンド入りのテキストをTeXにかけてコンパイルし,目的の文書ファイル を得てさらにビューアやドライバーで画面に出したり印刷したりします.
TeXの大きな特徴としては,コンピュータやプリンタの機種によらず全く同じイ メージの出力ができるということです.特に数式の組版の美しさでは並ぶ物があ りません.
LaTeXはDEC社のLamport(ランポート)が作成したTeXの拡張マクロです. 文書の論理構造(タイトル,見出し,目次など)をマークアップすることによって 文書を組み立てるようになっています.また,番号付けや相互参照といった便利 な機能も数多く含まれています.
現在TeX/LaTeXはUNIXマシンだけでなく,WindowsマシンやMacintoshにも移植され ており,通常みなさんの使用するほとんど全てのコンピュータで稼働します. もちろん日本語版もあります.
LaTeXの現在のバージョンはLaTeX2εです.現在では多くの市販されているLaTeX の解説書はこのバージョン用になっています.以前のLaTeX2.09は徐々に使われ なくなっていくものと思われます.ここでの解説もLaTeX2εベースで書かれてい ます.
最近ではteTeXと呼ばれるTeXシステムをまとめて配布するパッケージが出ており, ASCII-pTeXも2.1.9以降ではteTeXを元に作成するようになっています.
teTeX-1.0およびASCII-pTeX3.0.1のインストールに関しては奥村先生のページ を参考にしました.BSD/OS V4.x, FreeBSD V4.4, V4.5, V4.7でもほぼ同様に環境を構築することができました.

2. LaTeXで論文を書こう.

LaTeX2ε全般については他にも多くの参考文献があるので,ここでは特に論文を 書くという目的に絞って解説します.あとは学会の抄録作成やポスター作成の解 説です.

必要な環境

ここの解説で使用している環境はFreeBSD 4.7-Release上の ASCII-pTeX-3.0.1, LaTeX2ε<2001/06/01> patch 1, pLaTeX2e<2001/09/04>+0です. 基本的にはASCII-pTeX-2.1.8もしくはこれ以降の環境があればプラット フォームは何でもよいと思います.もちろんビューアやドライバーの問題がない ことはないですが.
ASCII-pTeXのホームページはhttp://www.ascii.co.jp/pb/ptex/です. ビューアはxdvik-22.15-j1.04,ドライバーとしては dvipsk-5.86-jp1.5g, dvi2ps-2.0j, ghostscript-7.05+大森さんのdriver を使用しています.大部分はteTeX-1.0.7パッケージを元にしており,これに ASCII-pTeX3.0.1パッケージを追加したものです. ghostscriptについては最新版は7.05でCJKプロジェクトが取り込まれていますので設定だけで日本語も使用できます.現在のところは7.05と5.10jを使用しています. 古いプリンターを使用する場合には2.6.2でしかサポートされていないかもしれません のでこちらも持っておくとよいでしょう.Windows環境の場合にはDvioutがあれば問題 ありませんが...
EPSFの取り込みについてはgraphicsパッケージの使用を前提としています.
またこれに関連してpsfragパッケージのVer3.xが一部で必要です.
さらにpsfontsを扱うためにはpsnfssパッケージを使用します.
これらのLaTeX関連パッケージはCTANのミラーサイト (ftp://ftp.center.osaka-u.ac.jp/CTAN/, ftp://ftp.u-aizu.ac.jp/pub/tex/CTAN/など)から入手できます.お薦めはu-aizuです.大阪大学のは ミラーの状態が変です.
なお,ここに解説されているマクロなどのファイルのdownloadは ftp://masui.med.osaka-u.ac.jp/pub/public/latex/ からできます.

I. クラスファイルの改変・作成

II. レファレンスの書式設定について

III. グラフィックスファイル (EPSファイル)の取り扱いについて

IV. PS fontを用いた組版について

V. TeXのドライバーについて

VI. LaTeX→RTFについて

VII. 麻酔科学関連の論文作成について

3. 便利なマクロについて

  1. Teikeiマクロ
  2. geometryパッケージ
  3. posterマクロ

参考図書

  1. LaTeX2ε 美文書作成入門 : 奥村 晴彦[著] 技術評論社
  2. 日本語 LaTeX2εブック : 中野 賢[著] アスキー出版局

また,奥村 晴彦先生のWebサイトはhttp://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/texfaq/です.
ここの内容についてのお問い合わせはhagihira@masui.med.osaka-u.ac.jp (萩平 哲)まで
最終改定 2003.03.15