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 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学教室は、2005年春の内科再編により、旧第一内科心臓研究室、旧第二内科循環脂質研究室、旧第三内科循環器研究室が一緒になり創設されました。初代教授に堀正二旧第一内科教授が就任し、2009年3月より、私小室一成が二代目の教授に就任致しました。以下に当教室の紹介と私の抱負について述べさせていただきます。

臨床について

 まず臨床ですが、当科は、大阪府の中核となるばかりでなく、全国でもトップの循環器内科となるべく診療レベルの向上に努めております。とりわけ当院は心臓移植認定施設であるため、まさに重症心不全の“最後の砦”として、最高レベルの心不全診療を行うべく、心臓血管外科との緊密な連携の元、日夜最善の診療を心がけております。さらに当科では総勢数十名の循環器専門医が日夜診療にあたっており、一般診療はもちろんのこと、先進心血管治療学と共に、24時間体制で急性疾患に対する救急医療も行っております(Heart Call)。心不全、虚血性心疾患以外にも、不整脈、動脈硬化、肺高血圧症など各領域の専門家が多数そろっております。当科としましては、関連病院や診療所との連携を密接にし、地域医療の向上にも努めたいと考えておりますので、いつでも患者様をご紹介いただければと存じます。また今後は、大学病院として、他の病院では行っていないような新しい医療、すなわち先進医療を推進し、今まで治療不可能であった疾患に関しても、治療を可能にしたいと考えております。

教育について

 教育に関しましては、学部学生、大学院生はもとより、研修医、レジデントに至るまで、我が国をリードする人材の育成に努めております。常に患者様の立場に立って考えることのできる人間愛(Humanity)に満ちた医師の育成を基本に、日進月歩の医学の知識(Science)と技術(Art)を十分身につけると同時に、何よりも明日の医学を開拓するといった高い志(Ambition)をもつ医師を育成したいと思います。

研究について

 大学病院の他の病院と大きく異なる点の1つに研究があります。現在医学は急速に進歩していますが、未だ十分な診断、治療ができない疾患が多数存在するのも事実です。それを克服するためには研究が必要であり、研究で得られた新しい診断法、治療法を臨床に応用するのが大学における先進医療です。幸い当科には、多くの有為な人材がそろっており、基礎的な研究から、臨床をふまえたトランスレーショナル研究、さらには先進医療の実施が可能です。基礎的な研究としては、心不全の発症機序や動脈硬化の形成機序など、循環器疾患の中心的な問題について、分子生物学や細胞生物学など、最新の学問を駆使して、研究に取り組んでおります。また関連病院の多くの先生方の協力の元、心筋梗塞の発症原因因子について臨床遺伝学的研究(OACIS)を行い、世界的な成果を発表しています。さらにそのような基礎的研究をふまえ、心不全や虚血性心疾患に対する再生治療など、新しい治療法の開発も積極的に行っております。

 このように当科では、現在可能な最高の医療を患者様に提供すると同時に、明日の医療を創造していきたいと考えています。大学院生やレジデント、研究生として、若い優秀な人材の参加を期待するとともに、患者様のご来院、ご紹介を心よりお待ちして申しております。