大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

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先輩医師の声

藤井 隆 (昭和61年 大阪大学卒)

藤井 隆

耳鼻咽喉科・頭頸部外科医を考えている皆さんへ

耳鼻咽喉科の特徴は、対象となる器官と疾患のバリエーションが大きいにもかかわらず、診断から治療まで一貫して行うことができる点です。また、それがあらゆる面で患者さんのQOLに大きく関与することです。ひとが人間らしく生きていくうえで基本的なこと:口からおいしく食べること、鼻で呼吸し香りを楽しむこと、聞くこと、話すこと、など普段だれもが特別に意識することなくできていることが障害された患者さんの苦痛は大変なものです。それを何とかするのが耳鼻咽喉科医の仕事であり、患者さんの喜びがやりがいにつながります。治療もめまい・耳鳴やアレルギー性疾患などの内科的側面の強い分野から、聴力や嚥下機能改善手術、鼻・副鼻腔の内視鏡手術などのアーティスティックな手術、頭頸部癌に対するダイナミックな手術など多種多様です。耳鼻咽喉科内で各人に適した専門性をゆっくりと選択してゆくことができることも魅力のひとつです。

頭頸部癌では早期からの遠隔転移が比較的少ないため、手術の優劣が患者さんの生死・QOLを大きく左右します。再発させないだけでなく、術後の機能障害を最小限にするために突き詰めて考える点は、他の領域を凌駕する奥の深さです。進行癌に対する再建手術では形成外科医や消化器外科医と、頭蓋底手術では脳神経外科医と、咽喉頭表在癌に対する内視鏡手術では消化器内科医と、放射線治療や動注化学療法では放射線治療医やIVR医と、など様々な場面でチームを作って舵取り役をします。また、頭頸部がん専門医は日常的に言語聴覚士や栄養士、看護師を含むチーム医療の要としての役割も果たします。

チーム医療に興味があり、全身管理も行えるようになりたい人には、頭頸部外科(頭頸部癌治療)はやりがいがあること、まちがいなしです。