常勤医師派遣病院のご紹介

関西労災病院

関西労災耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科、頭頸部外科の最先端の高度専門医療を、勤労者および地域医療に提供すべく日夜精進しております。

平成21年度の年間の新館患者数は約2972名、紹介率は60%でした。手術件数は384件でした。このうち、主な手術は、鼻茸、鼻ポリープを含む慢性副鼻腔炎や鼻腔乳頭腫などの鼻腔良性腫瘍にたいする鼻内内視鏡手術63例、習慣性扁桃炎や睡眠時無呼吸に対する扁桃摘出術45例、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎にたいする鼓膜・鼓室形成術13例、声帯ポリープや早期声帯がんなどに対する顕微鏡下喉頭微細手術50例、耳下腺腫瘍などの唾液腺腫瘍摘出術が27例などでした。頭頸部癌に対する根治を目的とした全摘術が35例。内訳は、咽頭癌6例、舌癌など口腔癌9例、唾液腺癌2例、甲状腺乳頭癌15例などでありました。

主な手術の症例数
鼻内内視鏡手術 63
声帯腫瘍・ポリープ切除術 50
口蓋扁桃摘出術 45
唾液腺腫瘍摘出術 27
甲状腺癌切除術 15
鼓室形成術 13
頚部廓清術 11
舌癌全摘・頚部廓清術・再建術 9
喉頭全摘 6
治療した頭頚部癌の原発部位別症例
喉頭 290
下咽頭 172
口腔 136
甲状腺 131
中咽頭 107
鼻副鼻腔 79
上咽頭 53
唾液腺 28
その他 40

慢性中耳炎や伝音性難聴には、鼓膜・鼓室形成術や、伝音連鎖再建術を行っています。慢性中耳炎にたいする鼓膜・鼓室形成術が296耳。真珠腫性中耳炎にたいする鼓室形成術が267耳になりました。先天性耳小骨奇形や耳硬化症に対する伝音連鎖再建術も45例行い、全症例に聴力改善を得て、成功しています。

慢性副鼻腔炎にたいしては、鼻内内視鏡手術を平成5年から導入し、以来784例の症例を重ね、鼻閉・嗅覚障害の改善において良好な治療成績と、副損傷なしの実績を得ています。
さらに、本年度からは手術支援ナビシステムも入り、更なる安全な手術が行えるようになりました。

嗄声、呼吸困難にたいしては、発声訓練などの保存的治療と音声外科手術を病状毎に選択しています。耳下腺腫瘍、頚部嚢胞などの良性腫瘍も患者さんの希望があれば、積極的に手術しています。

突発性難聴などの感音性難聴、めまいなどの平衡機能障害、さらに味覚・嗅覚障害などの感覚器の機能障害にたいする検査および治療体制も万全です。突発性難聴や末梢性顔面神経麻痺に対しては、重症例をのぞき、外来での点滴治療を行なっています。

口腔、咽喉頭癌さらに鼻副鼻腔癌などの頭頚部癌には集学治療を行っています。進行癌に対しては再建外科を含めた拡大手術をおこなう一方、早期癌に対しては機能温存をめざした化学放射線を行っております。現在までに1038名の頭頸部がん患者さんの治療を行わせていただいております。当院は耳鼻咽喉科研修指定病院ですが、昨年さらに頭頚部外科学会の頭頚部癌治療研修指定病院にも認定されました。

伊東 真人 部長 日本耳鼻咽喉科学会専門医、頭頚部外科学会評議員、日本耳科学会員、日本頭頸部癌学会会員、日本口腔咽頭科学会員、騒音性難聴診断医、補聴器適合医師
笹井 久徳 医師 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本喉頭科学会会員、日本頭頸部癌学会会員、日本頭頚部外科学会員
滝本 泰光 医師 日本耳鼻咽喉科学会員、日本頭頚部外科学会員、日本臨床耳鼻咽喉科学会員
北村 公二 医師 日本耳鼻咽喉科学会員