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概要・歴史

荻原俊男名誉教授(現 森ノ宮医療大学 学長)

(本ページは、2005年4月に作成されました)

はじめに

荻原俊男名誉教授21世紀の医療は分子生物学的研究の成果を取り入れた先進医療とテーラーメイド医療の時代である。阪大病院では診療科再編が行われ、老年・腎臓内科学の医局員は診療では「老年・高血圧内科」および「内分泌・代謝内科」に分かれて、それぞれ従来の臨床をさらに広げるべく内科系科の一員として日夜努力されている。研修医のローテイト問題や、学外研修の問題などさらに課題があるが内科系が全体でこれを解決すべく、更に検討中である。

「分子療法グループ」が行っているHGF遺伝子治療は、13年度に臨床応用が開始され既に第II相試験の投与が終了した。既に臨床応用しているE2Fデコイ核酸医薬療法と併せ、阪大病院の未来医療構想の一環として更なる発展が期待されている。

研究面では従来より老年病・生活習慣病の分子生物学的アプローチ、とりわけ遺伝子解析に重点をおいてきたが日本政府のミレニアムプロジェクトの一環として高血圧や糖尿病遺伝子の解析が進行中である。より一層研究の展開が充実し、いずれその成果が明らかになるものと期待される。

21世紀に期待される医学・医療のキーワードとしてポストゲノム・プロテオームの展開、脳科学の発展、再生医療の普及などが挙げられている。ゲノム情報に基づく創薬とテーラーメイドあるいはオーダーメイドの生活習慣の改善・治療法の確立、普及により、内科学の診療は様変わりすることになろう。老年医学の分野においてもこの延長にあり、これら先進医学、医療の応用により、循環器疾患、寝たきり、痴呆、癌などの老年期のQOLや寿命にかかわるクリティカルな疾患の予防や治療法の進歩により、老年病対策や老年者の介護問題も大きく変わる可能性がある。21世紀の始めにあたり、更に各自が目的意識を持って、老年病の研究に当ることが肝要である。

21世紀には医療そのものが様変わりしてゆくだろう。その変化のトップを切って駆け抜けるために、数多くの若い人々の参加を期待したい。

経歴

荻原俊男 (おぎはら としお)
昭和19年1月16日 群馬県太田市生

学歴
昭和37年3月 長野県立上田高等学校卒業
昭和43年3月25日 大阪大学医学部卒業
職歴
昭和45年1月16日 大阪府立成人病センター調査部
昭和48年4月1日 大阪大学医学部附属病院中央臨床検査部医員
昭和49年1月18日 米国アリゾナ大学内科研究員
昭和50年7月1日 大阪大学医学部附属病院中央臨床検査部医員
昭和51年6月1日 大阪大学助手 老年病医学講座(第四内科)
昭和56年8月16日 大阪大学講師 同上
昭和59年5月16日 大阪大学助教授 同上
昭和63年12月1日 大阪大学教授 同上(老人科長併任)
平成10年4月1日 大阪大学教授 大学院医学系研究科加齢医学講座 (老年・高血圧内科科長併任)
平成14年10月1日 大阪大学医学部附属病院副病院長
平成16年4月1日 大阪大学医学部附属病院病院長
免許
医師免許 昭和43年12月23日
ECFMG 昭和47年
学位

医学博士(大阪大学)  昭和52年5月12日

認定医・専門医
内科学会認定医・指導医 1988年10月
循環器専門医・指導医 1990年3月
老年医学会専門医・指導医 1990年4月
腎臓学会認定専門医・指導医 1991年4月
内分泌代謝(内科)専門医 1991年4月
臨床薬理学会認定医 1997年4月
主な著書
  • ベッドサイドの老年診断学(南山堂)
  • 分子高血圧学(南山堂)
  • 老年病の治療(永井書店)
  • 高血圧の治療(永井書店)
  • 老年者高血圧の治療指針(先端医学社)
  • 老年医学(朝倉書店)
  • 予防とつきあい方シリーズ「高血圧・糖尿病」(メディカルレビュー社)
学会活動
国内学会
日本老年医学会 (理事)
日本高血圧学会 (理事・元理事長)
日本内分泌学会 (元理事・評議員)
日本遺伝子診療学会 (元理事・評議員)
日本心血管内分泌代謝学会 (理事長 2003.11~)
日本内科学会 (評議員)
日本循環器学会 (評議員)
日本腎臓学会 (評議員)
日本動脈硬化学会 (評議員)
日本臨床生理学会 (評議員)
日本痴呆学会 (評議員)
日本人類遺伝学会 (評議員)
日本SHR学会 (理事)
学会長(国内学会)
  • 第4回 日本心血管内分泌代謝学会 (2000.10)
  • 第43回 日本老年医学会(2001.6)
  • 第24回 日本高血圧学会(2001.10)
  • 第32回 日本心脈管作動物質学会(2002.1)
  • 第10回 日本遺伝子診療学会(2003.7)
  • 第21回 国際高血圧学会(ISH)(2006.10)
国際学会
  • International Society of Hypertension (Council Member, Vice President)
  • High Blood Pressure Council, AHA (Fellow)
  • American Society of Hypertension (Chartered Member)
  • Endocrine Society, USA (Member)
  • Council on Geriatric Cardiology, USA. (Fellow)
  • Geriatric Cardiology, USA (Fellow)
学会長(国際学会)
  • International Society of Hypertension, Fukuoka, 2006
Editorial Board
  • Circulation(1997~)
  • Circulation Research(1998~2000)
  • Journal of Hypertension(1998~)
  • Hypertension Research (Associate Editor 1998~)
  • Journal of Human Hypertension (1999~)
  • Journal of Gerontology and Geriatrics (2001~)
  • American Journal of Hypertension(2000~)
  • Hypertension
  • Current Hypertension Reports
  • Gerontology Geriatrics International
役員等
大阪府衛生対策審議会専門委員 昭和59年11月~
日本学術会議癌・老化研究連絡委員会委員 平成3年1月~平成10年10月
文部省学術審議員専門委員(科学研究費分科会) 平成6年1月21日~
日本学術振興会: 特別研究員等審査会専門委員 平成8年1月~
論博研究者審査会専門委員 平成9年1月~
受賞歴
昭和49年 内藤記念海外研究交流助成金
昭和51年 臨床薬理研究振興財団研究奨励金
昭和52年 成人病医学研究助成金
昭和54年 大阪対ガン協会ガン研究助成奨励金
昭和55年 大阪対ガン協会ガン研究助成奨励金
病態代謝研究会研究奨励金
昭和58年 病態代謝研究会研究奨励金
かなえ新薬研究会医学奨励助成金
昭和61年 日本内分泌学会研究奨励賞
昭和62年 笹川医学医療研究財団助成金
サンド老化老年医学研究基金
平成2年 臨床薬理研究振興財団助成金
ソルトサイエンス振興財団研究助成金
平成3年 上原記念生命科学財団特定研究助成金
平成4年 代謝異常治療研究基金研究助成金
平成5年 三菱財団自然科学研究助成金
平成6年 住友海上福祉財団助成金
日本応用酵素協会研究平成6年度助成金
武田科学振興財団研究助成金
平成7年 三越医学研究助成金
上原記念生命科学財団研究助成金
医科学応用研究財団調査研究助成金
平成8年 病態代謝研究会研究助成金
平成9年 三井生命厚生事業団成人病研究助成金
上原記念生命科学財団特定研究助成金
三島海雲記念財団学術奨励金
平成10年 日本応用酵素協会平成10年度研究助成金
武田科学振興財団研究助成金
内藤医学研究振興財団研究助成金
平成11年 千代田生命健康開発事業団第46回社会厚生事業助成金
ソルトサイエンス研究財団研究助成金
日本応用酵素協会平成11年度研究助成金
平成15年 ソルト・サイエンス研究財団研究助成金

主な研究歴

高血圧の成因・治療に関する研究を一貫として行い、特にレニン・アンジオテンシン系を中心に、アルドステロン測定法の開発、ペプチド性アンジオテンシンアナログテストの開発、レニン・アンジオテンシン系阻害薬の臨床応用にはじまり、最近では分子生物学的手法を導入、高血圧・糖尿病・老年病などの遺伝子解析、循環器疾患の遺伝子治療を教室のテーマとして精力的に行う他、老年者高血圧のガイドライン作成など老年病の分野でも活躍中。2001年世界初のHGF遺伝子治療の臨床応用を開始した。

(本ページは、2005年4月に作成されました)

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