登板世話人挨拶

この度、第7回NOTES研究会を平成25年11月27日に福岡サンパレスにて開催させていただきますこと、誠に光栄に存じます。今回の研究会のテーマは「Quo Vadis?」とさせていただきました。

NOTES研究会は、2007年の設立以来、北野・田尻両代表世話人のご指導のもと、我が国が世界に誇る高い内視鏡治療・腹腔鏡手術の技術力、治療成績を背景に、クオリティの高いNOTES研究・臨床活動を支える柱として大きな役割を果たしてまいりました。しかしながら、この間にNOTESが臨床的に見て成功したとは決して言い難く、世界的に見ても一部の先進施設における実験的な取り組みを超えるレベルには至っていないのが現状です。

一方で、NOTESは腹腔鏡医が「腹壁破壊」のあり方を考え直すきっかけとなり、これが近年のReduced Port Surgeryの興隆の一因となりました。同時に、NOTESは、内視鏡医の作業フィールドを消化管粘膜や粘膜下層の限られた領域から消化管全層を含むより広い領域へと拡げるきっかけともなり、これがPOEMやLECS(腹腔鏡内視鏡合同手術)の普及の一助となっていると考えることもできるでしょう。単孔式手術の普及に伴って見直されてきたneedlescopic deviceやarticulating device、消化管穿孔や瘻孔の閉鎖用として認知されつつある新型クリップや縫合器等、新しい医療機器も少ないながら登場しつつあります。NOTESは確かに内視鏡治療、腹腔鏡手術のあり方に影響を与えてきたのではないでしょうか。

これまでの6年間に、我々はNOTESを通じて何を学び、何を学ばなかったのか。そして、我々はどこへ向かうのか(Quo Vadis?)。今回の第7回研究会は、これまでのNOTES研究を我々自身で「総括」し、今後の低侵襲内視鏡治療の方向性を見極める場としたいとの思いから、「特別企画」に例年より長い時間を取り、皆様で大いに議論いただくこととしました。また、招請講演として、シンガポールで軟性内視鏡ロボットMASTERの開発を手がけ、世界初のロボットESD臨床例を成功させているNational University of SingaporeのLawrence Ho教授に、大変エキサイティングなお話しをいただく予定です。

第7回NOTES研究会が皆様にとりまして意義深いものとなりますよう、教室員一同「手作り」で鋭意準備してまいります。皆様の積極的なご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。

当番世話人 土岐祐一郎(大阪大学消化器外科)
第7回NOTES研究会
当番世話人 土岐祐一郎(大阪大学消化器外科)
事務局 中島清一(大阪大学次世代内視鏡治療学)
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