消化管研究室・炎症性腸疾患グループ

 潰瘍性大腸炎、クローン病に代表される炎症性腸疾患は、難治性で未だに原因不明の腸管に障害をきたす疾患です。私たちのグループでは、以下のテーマを中心に臨床・基礎研究を進めています。



炎症性腸疾患患者における骨代謝異常の病態解明


 炎症性腸疾患患者において、高率に骨密度の低下が見られることが報告されていますが、その原因は不明です。私たちの検討でも、クローン病および潰瘍性大腸炎の患者さんに骨密度の低下が見られています(図、1)。骨密度の低下には、栄養の吸収障害、ステロイドの使用、カルシウム/ビタミンDの吸収不良、疾患活動性/炎症性サイトカインの増加などが関連していると考えられていますが、骨密度低下の原因をさらに探るとともに、炎症性腸疾患患者さんの病態に合った骨密度低下の予防・治療法を検討しております。

炎症性腸疾患患者における骨密度の比較

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  1. Nakajima S, et al. Association of vitamin K deficiency with bone metabolism and clinical disease activity in inflammatory bowel disease. Nutrition. 2011; 27: 1023-8.
  2. Iijima H, et al. The Importance of Vitamins D and K in Inflammatory Bowel Disease. Current Opinion in Clinical Nutrition and Metabolic Care.2012 in press
(2012年11月23日更新)