現在対象となる疾患は
肝細胞増殖因子(HGF)
に関しては
おとり型核酸医薬(デコイ)
に関しては
です。
それぞれの疾患について、簡単に解説しましょう。
[ 閉塞性動脈硬化症 ]
[
バージャー病
] [
狭心症、心筋梗塞
] [
TOP of Page
]
下肢の血管が動脈硬化により、狭くなったり閉塞したりするため、下肢の血流が不足して起こる病気です。動脈硬化の危険因子である喫煙、糖尿病、高血圧、高脂血症などの有する患者さんに多く見られます。初期の段階では、下肢のしびれ、冷感が見られ、進行すると歩行後の下肢のだるさ、痛みを感じるようになります。歩行後の痛みはいったん休むと改善し、また歩けるようになりますが、歩いているとまた痛くなってくるという繰り返し(間けつ性跛行)が盗聴的な症状です。さらに血管がいたんできて血流不全が進行すると、歩かなくても、じっとしていても(安静時)痛くなるようになります。もっと進行すると、足が腐ってきて下肢切断せざる得なくなってしまいます。
もちろん、現在いろいろな治療法があります。血管拡張剤などの薬物、風船療法による血管の拡張、バイパス手術などが一般に行われている治療です。なんらかの理由でこれらの治療ができない人あるいはこれらの治療法では効果が不十分な人が、今回の遺伝子治療の対象になるのです。また、風船療法が適当である患者さんのでは、おとり型核酸医薬(デコイ)を用いた再狭窄予防の対象になり得ます。
[
閉塞性動脈硬化症
]
[ バージャー病 ]
[
狭心症、心筋梗塞
] [
TOP of Page
]
閉塞性動脈硬化症と同様に血流不全による病気です。バージャーに関しては現在あまり詳しい原因がわかっていないのが現状ですが、喫煙が危険因子ということはわかっています。しかし、動脈硬化が原因ではなく、なんらかの原因で引き起こされる血管の炎症が原因ではないかと考えられています。一般的に末梢の小さい血管に起こることが多く、そのため、手術でバイパス血管をつなぐのが大変困難なことが多いとされています。禁煙、薬物療法が基本となりますが、病気が進行すると、強い痛み、組織破壊が見られ、下肢切断もやむ得ない場合も多いです。このような患者さんも遺伝子治療の対象になり得ます。
[
閉塞性動脈硬化症
] [
バージャー病
]
[ 狭心症、心筋梗塞 ]
[
TOP of Page
]
心臓を栄養する血管(冠動脈)が、動脈硬化によって狭窄あるいは閉塞するために引き起こされる病気です。風船療法、バイパス手術が行われますが、それらの治療が困難あるいは不十分な重症患者さんも多いのが現状です。HGF遺伝子を用いた心臓の遺伝子治療はまだ、臨床応用されておらず、閉塞性動脈硬化症の遺伝子治療の結果を踏まえてこれから検討されていく段階です。しかし、おとり型核酸医薬(デコイ)はまもなく心臓でも開始されます。心臓の冠動脈に対する風船療法が必要な患者さんでは、再狭窄を予防するため、デコイ治療の対象になり得ます。