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はじめて受診される方へ

産科への受診をお考えの皆様

 トピックス

・産婦人科当直3名体制化:あらゆる事態への対応能力を強化しました

・前置胎盤、癒着胎盤症例の豊富な経験:年間30例以上の症例が集まり、
 コンプレッションスーチャー(特殊な子宮縫合法、器具の特許申請予定)、
 バルーン挿入、子宮動脈塞栓などあらゆる子宮温存法の経験が豊富

・ 出生前診断をご希望の方:阪大病院はNIPTコンソーシアムの一員として母体血を用いた出生前診断を行っています.また、羊水を用いた染色体検査や初期・中期遺伝学的超音波検査による胎児疾患の検査も行っています.これらは遺伝子診療部と共同での検査となり、臨床遺伝専門医や専門のスタッフによりきちんとしたカウンセリングを受けていただいています。

・ 基礎疾患をお持ちの方:内科、外科をはじめ関連各科と協力して妊娠中〜分娩時、産後まで万全の体制を作って妊娠経過、出産、産後を見守ります.

・ 前置胎盤、癒着胎盤、常位胎盤早期剝離の既往、など分娩時に大量出血が予想される方:院内に各血液型の輸血ストックが常時保管され、産婦人科当直3名、麻酔科当直2名、高度救命救急センターやICUなどの万全のバックアップ体制を持っています.常位胎盤早期剝離は極めて迅速な判断が必要です.一度経験した方は再度起こる確率が上がります.

・ 胎児の疾患が心配である、あるいは疑われている方:母体血(臨床研究)や、羊水を用いた出生前診断、超音波精密診断などを駆使して正しい診断を行い、必要があれば胎児期から治療を開始します.新生児科に加えて小児科、小児外科、心臓血管外科、脳神経外科、口腔外科(歯学部附属病院)などの専門家との協力体制を出生前から構築し、出生後につながる安心できる医療をお子さんに提供します.

・ 早産をした経験のある方:早産予防外来を行い、次の早産率を下げる努力をしています.私たちと大阪府立母子保健総合医療センター、愛染橋病院、りんくう総合医療センター、県立西宮病院の共同研究によると満期産の経験がない方が早産を1回経験すると次のお産は約15%、2回経験以上すると約29%が早産になってしまいます.早産を経験された方はぜひとも私たちのようなNICUをもつ施設での出産をお勧めします.

・ 前置胎盤と診断された方:前置胎盤は一般的に、約半数で早産が認められ、分娩時も大量出血を認め、産科における最もハイリスクな疾患の1つです。加えて、癒着胎盤であった場合飛躍的に出血量が増加すると言われています。当院では癒着胎盤を合併しない前置胎盤である場合、平均出血量は約1500ml程度、輸血率は10%未満となっています。当院は豊富な経験数をほこり、当直体制も充実しており、安全な前置胎盤の管理や手術を提供することができます。癒着胎盤を合併していないかなどの診察のみも外来でお受けできます。

・ 骨盤位の方:妊娠36週ごろに外回転を試み、成功すれば経膣分娩、上手く行かなかった場合には状況に応じて帝王切開か経膣分娩かの相談をいたします.外回転だけのご相談もお受けしています.

・ 年齢が高い方、不妊治療により妊娠された方、肥満の方:女性の年齢が上がると妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)などのリスクが上がり、大阪府の統計では41〜45歳の妊婦の75〜150人に1人、46歳以上では25〜40人に1人は生死に関わるような妊娠中〜分娩・産後のトラブルが起こっています.特に産後出血の頻度が上がりますので、ぜひ輸血ストックのある施設での出産をお勧めします.

・ そのほか出産に漠然とした不安をお持ちの方や、いわゆるローリスクの方:分娩は夜間休日でも産婦人科医が常時複数名常駐し、麻酔科、新生児科の医師がそろい、輸血ストックがあり、あらゆる事態に対応できる施設でおこなう、というのが日本を除く欧米や韓国、台湾、シンガポールなどで行われるお産です.当院ではそのような国際標準のお産を提供するとともに、麻酔科医の指導のもとで無痛分娩をえらぶこともできます.また、出産後の母乳育児にもスタッフが一丸となって熱心に取り組んでいます.

大学病院というと介入ばかりしているイメージがありますが、私たちは出産をなるべく自然に見守っています.妊娠高血圧症候群などの医学的理由があれば適時に誘発分娩による経膣分娩を目指しています.既往帝王切開の方には帝王切開を選択しています(VBAC, TOLACは行っていません).豪華な料理やアメニティーは提供できませんが、医師・助産師・看護師をはじめすべてのスタッフが一丸となって、皆さん一人一人に丁寧に応対し、科学的根拠(エビデンス)に基づいた最新の知識のもと一丸となって安全な妊娠、出産に取り組んでいます.



婦人科への受診をお考えの皆様

 トピックス

・腹腔鏡下子宮頸がん手術(広汎子宮全摘術)の日本初先進医療認可

・腹腔鏡下子宮体がん手術(保険収載)107例を経験

・進行子宮頸がんやリンパ節転移を有する子宮頸がんに対し、タキソール・
 カルボプラチン併用放射線療法を導入し治療成績が向上(別ページ参照

・卵巣がんに対する
 臨床治験(抗PD-1抗体)、
 臨床研究(WT-1ペプチドワクチン療法)、
 再発例に対する積極的な手術・放射線療法


私たちの特徴は年間200例以上の多くの婦人科がん治療を行うと共に、子宮筋腫、子宮内膜症や女性性器脱(子宮脱)、腟閉鎖や副角子宮などの女性性器先天異常などすべての疾患に対して集学的医療を展開しております.年間の婦人科手術例は600件を上回り、さまざまな先進医療や臨床研究を展開しています.思春期診療、更年期診療にも積極的に取り組み、最新の医学情報に基づいたホルモン治療を行っております.生殖医療では的確な評価により、体外受精のバックアップのもと一般不妊治療や手術療法も積極的に展開しています.また、合併症を持つ挙児希望の方には豊富な合併症妊娠取り扱い経験から的確なアドバイスや不妊治療が可能です.

【悪性腫瘍】

・ 子宮頸癌に対して:CIN3の方には原則として、あるいはIA1期で将来の出産を希望する方には円錐切除術を行っています(二泊三日入院).IB1〜IIA1期早期進行癌には近赤外イメージングによる腹腔鏡下センチネルリンパ節生検、広汎子宮全摘術(開腹または先進医療としての腹腔鏡)、出産を希望される方には広汎子宮頚部摘出術(トラケレクトミー;開腹または臨床研究としての腹腔鏡を平成28年度開始予定)を中心に、IB2期あるいはIIB期には手術療法+化学放射線療法、あるいは化学放射線療法を行っています.我々のデータでは、IIB期に対しては、手術と化学放射線療法の治療成績は同じですが、治療後の合併症は化学放射線治療の方が少ないことがわかりました.手術を積極的に勧める施設もありますが、これらの情報を提示した上で手術か放射線かを選択していただいています.III期、IVA期に対しては化学放射線療法、IVB期に対しては化学療法を中心に放射線治療を適宜併用・追加します.また、III期以上の進行癌やリンパ節転移を伴う患者さんに対する化学放射線治療として、化学療法をタキソール・カルボプラチンの二剤併用療法に強化し、放射線治療後に残存腫瘍があった場合には手術で摘出することによって、治療成績が大きく向上しました.

・ 子宮体癌に対して:すべてのステージに対して手術療法を中心に行っています.術中迅速病理診断を行い、手術範囲を必要かつ十分な範囲となるよう決定しています.早期例には腹腔鏡下手術(保険適応)を積極的に行っています.腹腔鏡下傍大動脈リンパ節廓清を含む根治手術を臨床研究として行っています.中〜高リスク症例に対しての術後化学療法は原則3剤併用療法を行っています.評価を良く行った上で適合する方にはIV期の方にも積極的にすべての癌を取り除く手術をした上で化学療法を行うことで良好な成績を上げています.タキサン・プラチナ抵抗性の再発子宮体癌に対する抗がん剤治療(GLIF療法)の臨床研究を行っています.

・ 卵巣癌に対して:原則は手術療法で腫瘍を徹底的に取り除くことです.II期以上の患者さんに対して、外科と共同での拡大手術を積極的に行っています.一度に取ることが難しいと予想される場合は開腹・腹腔鏡などを用いて一部だけ生検し、化学療法を先行させてその後に積極的手術を行うこともあります.術後化学療法は初回は入院していただきますが、以後は患者さんの状態に応じて、外来での化学療法を行っております.平成27年10月よりオンコロジーセンター棟がオープンし、より快適な外来化学療法が可能です.進行例には分子標的薬(アバスチン)の併用、あるいはWT-1癌ワクチン追加の臨床研究を行っています.再発症例には化学療法、可能なものには積極的摘出などを組み合わせています.

・ 外陰癌、腟癌に対して:手術療法、放射線治療などを行います.切除範囲が大きくなる外陰癌に対しては形成外科、泌尿科、消化器外科と共同で外陰部の再建を行います.

・ 子宮肉腫に対して:疑いがある場合、組織型の確定のためにも摘出手術が原則です.再発、転移病変も可能であればなるべく摘出を行います.必要に応じて化学療法、分子標的薬の使用などを行います.

【良性疾患】

・ 子宮筋腫:基本は経過観察です.症状がある場合は開腹・腹腔鏡・子宮鏡を用いた筋腫核出術/子宮全摘術、子宮動脈塞栓法(UAE)、子宮腔内ホルモン徐放システム(IUS)、その他薬物療法、など患者さんの年齢、症状、出産の希望、などさまざまの因子を良く考えて個別化して対応します.子宮動脈塞栓法は保険収載されて以降、20例を経験し、その治療効果、安全性を確認しております.私たちは妊娠出産の際に筋腫を持ったままの方が、場合によっては筋腫核出術を受けるより成績がよいことを明らかにしました.

・ 子宮腺筋症/子宮内膜症:腹腔鏡、または開腹による手術、薬物療法、IUSなどさまざまな選択肢があり、一長一短の特徴があります.子宮筋腫同様、患者さんの年齢、症状、出産の希望、などさまざまの因子を良く考えて個別化した対応を行っております.子宮内膜症手術後の再発を抑制するためのホルモン治療に関する臨床研究なども行っております.

・ 卵巣嚢腫、良性卵巣腫瘍:卵巣が腫れているときは、排卵などに関係する一時的なものでなければ基本は摘出が必要です.超音波診断やMRIを用いて、ほぼ良性と診断できた場合はなるべく腹腔鏡下に手術を行います.嚢腫だけを取る場合と、卵巣卵管を摘出する場合があり、年齢、将来の妊娠希望、推定される組織型などにより個別化して相談します.最終診断はあくまで病理検査なので摘出された腫瘍をよく検索し、悪性の部分がないかを検討します.

・ 子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤など:手術療法とペッサリーなどを用いた保存的治療があります.手術にはさまざまな術式がありどのような手術が適当かを見極めた上で手術を行います.

・ 女性性器の先天異常:初潮年齢になっても生理が来ない、月に一度学校に行けない位のひどい下腹部痛、生理痛が初潮後からすぐにある、生まれつき片方の腎臓がないと言われた、などがきっかけで診断されることがあります.手術によって軽快することがほとんどです.性交経験がない方には内診をせずに超音波やMRIを用いて正しい診断を行った上で治療に進む必要があります.手術はなるべく経腟的もしくは腹腔鏡で行い、早期回復や傷が目立たないことに気をつけています.

・ 月経困難症、月経前緊張症などの月経で苦しんでいる方:薬物療法が中心になりますが、隠れた基礎疾患があることもあります.若い女性の将来の妊娠のためにもきちんと対応しておくことが重要です.

・ 更年期以降の健康維持をお考えの方:いわゆる更年期障害の治療に加えて、女性の人生は80年〜90年となり、閉経後の健康を維持するためには骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病に対する予防対策は不可欠になっています.また、多くの方が長期生存され、卵巣摘出を受けておられるがん治療後の皆さんの健康維持も重要な問題です.

・ 思春期の無月経、月経異常などの諸問題、小児がんなどの治療後の患者さんの月経相談などに対して、小児科と連携して、最新のホルモン治療などを行っています.

【生殖医療:不妊治療・反復/習慣流産など】

・ 不妊治療に際して、子宮内膜症、粘膜下子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどが妊娠の妨げになっている場合、積極的に手術による介入を行います.

・ 不妊原因の検索、流産原因の検索を科学的根拠に基づいて系統的に行い、タイミング療法、排卵誘発、人工授精、体外受精などの治療、あるいは抗リン脂質抗体保有患者さんや凝固能異常の患者さんへの妊娠維持のためのアスピリン−ヘパリン療法などを行っています.

・ 合併症をお持ちの方の妊娠前相談、リスク評価のための受診も歓迎します.安心して妊娠していただけるよう工夫します.また、合併症を治療しながらの不妊治療など関連各科と連携の上スムーズに行うことが出来ます..


婦人科診療科長  木村 正
診療局長  澤田 健二郎
婦人科病棟医長  冨松 拓治
産科病棟医長  遠藤 誠之



 
 



 

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