IgA腎症の進行に関与する遺伝子多型(PREDICT-IgAN) | 大阪大学腎臓内科

IgA腎症の進行に関与する遺伝子多型(PREDICT-IgAN)

Nephrol Dial Transplant 2009; 23: 3686-94

A candidate gene approach to genetic prognostic factors of IgA nephropathy--a result of Polymorphism REsearch to DIstinguish genetic factors Contributing To progression of IgA Nephropathy (PREDICT-IgAN).

Yamamoto R, Nagasawa Y, Shoji T, Inoue K, Uehata T, Kaneko T, Okada T, Yamauchi A, Tsubakihara Y, Imai E, Isaka Y, Rakugi H.

 

近年、肥満、脂質代謝異常、耐糖能異常、高尿酸血症等の動脈硬化関連因子がIgA腎症の進行に関連している事が明らかにされてきました。また、これらの動脈硬化関連因子に密接に関与している遺伝子多型が、IgA腎症の進行に関与している事も明らかにされてきています。PREDICT-IgAN(Polymorphism REsearch to DIstinguish genetic factors Contributing To progression of IgA Nephropathy)は、大阪大学医学部附属病院、大阪府立急性期・総合医療センター、大阪労災病院でIgA腎症と診断された患者さん約400人に血液を提供して頂き、100種類の動脈硬化関連遺伝子多型とIgA腎症の進行の関係を調査した研究です。

 

尿蛋白≧0.25g/日だった約300人を対象とした解析から、glycoprotein Ia (GPIa) C807/G873Aとintracellular adhesion molecule-1 (ICAM-1) A1548GがIgA腎症の進行と密接に関連している事が明らかになりました。今後さらなる検討が必要ですが、PREDICT-IgANはIgA腎症の進行のメカニズムの解明及び治療法の開発に新たな可能性をもたらしました。

最後に、本研究に御協力頂きました患者の皆様方に厚くお礼申し上げます。