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連絡先

〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2-2

大阪大学大学院医学系研究科 免疫発生学研究室(C7)(旧腫瘍病理)

電話:06-6879-3881
FAX:06-6879-3889

E-mail:murakami@molonc.
med.osaka-u.ac.jp

メッセージ

謹賀新年

昨年はいろいろお世話になりありがとうございました。

本年もよろしくお願いいたします。

平成21年元旦


平成21年、年頭にあたり、研究室の諸君へ

あけましておめでとうございます。

2009年、あたらしい年を迎えて、みなさまそれぞれの思いを秘めて、あたらしい年に想いをはせておられること思います。 昨年末にも言いましたように、過ぎ行く時間、クロノスは決して止まることはなく、1秒1秒確実に過ぎ去りますし、もとに戻る事も出来ません。しかし、クロノスとは別に心の時というものが存在します。楽しい時は早く、辛いときは1秒1秒が長く感じられます。この心の時はリセット可能です。新年を迎えて、皆さんの心の時をリセットして、新たなる可能性に向かってください。

 昨年は、ZIP13KOマウスの成果やF759マウスに関する論文など、数編の論文を発表出来る事ができました。自己免疫、アレルギー、亜鉛と免疫、亜鉛トランスポーター、亜鉛シグナルの研究も2009年にはそれらの成果が論文として次々と発表出来そうな予感がする元旦です。
 クロノス的時間は刻々とすぎていきます。裕福な人にも、そうでない人にも、幸福な人にも、不幸な人にも、時間は平等に、1秒、1分、1時間と確実に時は刻まれていきます。だからこそ人間は不幸のどん底にあっても、明日への希望が持てるのでしょう。もし不幸のどん底で時間が止まれば、想像しただけでも恐ろしい事です。しかし、幸福の絶頂のときに<時間よ、止まれ>と叫んでも、決して止まってくれません。我々は写真で一瞬の時間を切り取る事は出来ますが、現実の時間はすべてを忘却の彼方へと押しやります。20年前の出来事と昨夜みた夢とは何が異なるのでしょうか?
 <天の時、地の利、人の和>という言葉があります。最近私はこの言葉を大変気にいっています。すべて物事が成就するためには、しかるべき時が存在する、早すぎても、遅すぎてもだめである。しかるべき条件がすべて整っている時に、しかるべき時が来たときに物事は成就する。そして人の和が重要である。人の和なくしては、物事は成就出来ない。
 これは研究にも言えます。君たちの人生におこるすべての出来事にも言えます。またそれぞれの人の人生において、同じ事が成就する時は、すべての人で異なります。結婚しかりです、20歳で結婚する人もあれば50歳で結婚する人もいます。各人で、天が与える時は異なるのです。今年は、皆さん個人にとり、また研究室にとり、何を成就すべき時として、天が与えてくれるのかは12月にならなければわかりません。しかし重要なことは、天の時は決して受け身で待つものでもありません。日頃それぞれの人がその時のために諸事万端準備をしておく、日比努力を重ねる、精進する、このことが大事だと思います。各人の努力なくして、天は時を与えてくれないでしょう。あるいはせっかく天が与えた時を見過ごす事でしょう。<天は自ら助けるものを助ける>という言葉もあります。また<人の和>が、いかに重要か!皆さんの研究一つにしても、現在の複雑な生命科学の世界では一人では、人の和なくしては決して、なし得ない事です。いかなる研究、1編の論文も一人で成就する事は不可能です。お互い譲り合い、助け合いの精神が必要です。

高浜虚子の句に<去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの>という有名な句があります。一夜明ければ確かに暦は新しい年を迎えます。しかし、一晩寝ただけで世の中が変わるはずもありません。現在の一秒一秒は、過去の一秒一秒の、そして明日の一秒一秒は、現在の一秒一秒の積み重ねの結果です。我々の人生や研究には、なにか一本貫いたものがあるはずです。教室の<物事の本質を見極める>という理念、<世界に羽ばたく>という志は、年が変わっても不変です。現役の皆さん、OBの皆さん、教室の理念と志を忘れずに、研究に、人生に、仕事に、驀進してください。

2009年が皆さまにとって良き年でありますことを心より祈ります。

2009年 元旦

平野俊夫

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