病理診断業務

       

代表的なレジデントの勤務形態

     
    以下にレジデントの代表的な一日に勤務形態を示します。
   原則、週に一回、担当曜日に切出しを行い、出来上がった標本について診断をつけ、
   専門医の先生のチェックを経た後に診断を確定します。

    病理医の魅力のひとつは、フレキシブルに仕事を行えることであると考えます。
   自分の担当の症例について好きな時間に診断を行えば良いため、自分で好きに
   予定を組んで業務を行うことが可能です。もちろん、空いた時間に症例研究等、
   自分の興味のある勉強を行うことも自由です。
 
       

月ー金
9:00

12:00
専門医 標本チェック 解剖当番待機
(当番制)


昼休み

12:45

17:00
病理診断業務 / 切り出し

17:05
18:00
リンパ腫会

                     
      *
上記に加え、病理解剖の依頼があった際には、当番制にて解剖を行います。
      * デューティーの仕事のない時間 には、担当の症例について診断をつけます。
      * 土日祝日については原則として休みです。
     * 当番の日には土曜の解剖当番が割り当てられ、解剖の依頼があった際には、
       病理解剖を行います。
             


     

術中迅速病理診断

   切り出し 凍結薄切標本作成 手術室への診断報告
                   
  病理組織診断の確認や、切除が十分に行われたか判断が必要な場合に、術中迅速病理診断用の標本が提出されます。未固定標本を包埋剤と共に液体窒素冷却で固 化後、凍結切片を作成し診断結果を手術室に連絡します。短時間で標本作成が可能ですが、パラフィン包埋標本と比べ形態上の変化が加わり診断に慎重さを要す ることがあります。

通常検体の処理(組織診断)


〈マクロ診断〉 切除材料の撮影
   
  手術材料を肉眼で観察し適切な標本作成を行います。特に悪性腫瘍の手術材料の場合は、腫瘍の進展・病期を把握するためには肉眼所見を踏まえた標本作成が必要となります。切り出しの前後の写真撮影を行います。

    〈切り出し〉
                        
   固定(通常はホルマリン固定です)された、手術材料や生検標本を、肉眼的に評価し、プレパラート作製できるようにカセットに詰めます。担当科 の医師と意見を交わしながら、標本作成を行う場合もあります。臨床側から提供される情報は診断する上で重要な情報となります。

〈検鏡〉
       
作成されたプレパラート標本を顕微鏡で観察し病理診断を行います。

〈病理専門医によるチェック〉
       
専門医と共に検鏡することで診断の精度が増し、また知識を深めることができます。

細胞診


   
  包埋剤と共に薄切・染色・検鏡して診断する組織診と並び、検体をスライドガラス上に直接塗布し、個々の細胞の形態や並び方を判定する方法として細胞診があります。標本採取時の侵襲が比較的軽いので、スクリーニング等にも応用されています。