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教授ご挨拶

教授 望月秀樹 最新版2013年度2012年度就任時

(2012年神経内科学年報より抜粋)

今回は、大阪大学神経内科学教室の臨床部門に関してご紹介します。 大阪大学神経内科は、病棟が約35床でSCUが4床あります。東棟8階にあり、病室から大変眺めがよいところです。今年度から、 臨床システムを若干変更しました。毎朝8時半から、病棟医師、スタッフが全員集まり先日入院の患者さんのプレゼンテーションを行い、 治療方針を決定します。これは、研修医や学生の教育が主体ですが、毎朝集まることで急変した患者報告や検討なども適時行いますので、 研修医にはおおむね好評です。

当科の臨床研修について説明します。大阪大学神経内科は、脳卒中科(第一内科)と神経内科(第二内科、第三内科)が一緒になり 卒後研修をしておりましたため、今まではそれぞれのグループに属する研修医が別々のプログラムで研修しておりました。それを今年度から、 研修医が両グループを研修できるシステムに変更しました。脳卒中グループに所属しても、ある一定期間は変性疾患などを勉強し、 神経内科グループに所属してもある期間脳卒中グループで急性期脳卒中を勉強出来ます。一つの科で大きな2つのグループがあるデメリットも ありますが、血管内治療をはじめとする最先端の急性期脳卒中臨床を推進するためには、現在のシステムは大変バランスが良いと思っています。 脳外科、放射線科と行う脳卒中カンファレンスでは、血管内治療など最先端脳卒中医療を学べます。神経内科医でも坂口先生は血管内治療の 指導医の資格を持ち、脳外科、救急科の先生方と密に連絡を取り脳卒中センターの一員として活躍しています。脳外科と合同でパーキンソン病 のDBSカンファレンスも始まりました。これは、パーキンソン病でDBS治療の適応になる患者さんなど、事前に神経内科、脳神経外科などの 先生方が集まり検討会を行います。その他、てんかんセンター、疼痛医療センターなどが組織され、神経内科もそれぞれのカンファレンスで 手術症例、疼痛難治例などについて討論をかわしております。脳卒中科のグループ長である北川先生が今年度より臨床教授になられ、 望月と交互に神経内科も含め病棟回診をお願いしています。病棟における疾患についてですが、超急性期の血管障害、パーキンソン病、ALSなど の変性疾患を多く診ています。その他には、中辻先生がグループ長をしている多発性硬化症のグループがあり、MS, NMO, CIDPなどが多く 入院しています。高橋先生がグループ長の筋疾患のグループもあり、筋強直性ジストロフィー症やMGなども常時入院しています。大学病院で 急性期から慢性期までの神経疾患を学べることを知って最近では遠方から研修医の見学があります。研修や見学が自由にできるように紹介の HPも充実させました。

その他には、隅先生がグループ長の病理グループがあり、定期的にneuro CPC を開催することができるようになりました。 これは準備も大変ですが、隅先生、別宮先生の活躍で関連の病院に声をかけて勉強会を開いています。問題は、病理の件数が年々減っている ことです。私が赴任してからは大学ではまだ剖検は1件のみです。関連病院を含めできるだけ病理を取るようにお願いしています。 貴重な症例も多く、できるだけ発表するように指導しております。昨年度は4報ですが症例の論文報告をいたしました。今後もできるだけ、 貴重な症例は報告するように努めたいと思っています。

卒後臨床に少しでも貢献できないかと、初期後期研修医のための勉強会を開催しております。これは、関連病院の部長先生や大学の スタッフに講師をお願いし、実践に役立つ勉強会を、阪大中之島センターを借りて行なっています。神経内科をできるだけわかりやすく 解説してもらい、難しい症例の相談にのるようにしています。神経内科の興味を持ってもらえるように、この会を行なっていますが直接的な 入局活動はしないようにして、草の根活動的なものとしています。

次に外来ですが、外来は、全部で3診あります。この医局員の数から考えますともうひとつブースがあると良いと思います。 先生によっては、患者さんが多く、外来が遅くまでかかることがあるからです。また、神経診察には、病室が狭いのが難点です。 スペースを作るという作業は難しく、今後の課題です。

運営について、大阪大学の取り組みをご紹介します。私は、私立大学におりましたので、運営が重要であることはよく理解しています。 国立大学はそうでもないかなと思ったのですが、私のメールには大学病院から本日の稼働率速報が毎日届きます。患者さんのために早く 治療し、早く自宅に退院させることが目標と思われます。そのための朝のカンファレンスをさらに充実するように検討しています。 今後は、他科との連携を更に充実させる必要があると感じており、基礎研究も含め、より発展するような新たなシステムを構築することが 出来るように努力したいと思っております。皆様方のご支援・ご鞭撻の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。

大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学 教授 望月秀樹
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