〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2

ホーム > 研究活動について > 研究紹介 > 角膜

研究紹介

角膜

メディカル網膜/眼炎症

神経眼科/小児眼科

緑内障

サージカル網膜

原著論文

著書

受賞歴

角 膜
メディカル網膜/眼炎症
神経眼科/小児眼科
緑内障
サージカル網膜

1. 角膜再生医療の研究

現在の角膜移植の大きな問題点として、拒絶反応とドナー角膜不足が上げられます。これらの問題点を克服するため、我々は患者自身の幹細胞を利用した再生医療の開発を行っています。まず、熱・化学腐蝕やStevens-Johnson症候群、眼類天疱瘡などの眼表面の病気に対しては、角膜上皮幹細胞や口腔粘膜上皮の幹細胞を培養して、培養上皮細胞シートを作製し移植する治療を開発しました。
すでに実際の医療に応用し、良好な術後成績を得ております。この培養上皮細胞シート移植は患者自身の細胞を使用するので、拒絶反応の心配がなく、長期間にわたって角膜の透明性を維持できる可能性を持った治療法です。また、水疱性角膜症に対する培養角膜内皮細胞移植の研究や人工角膜実質の研究も精力的に行っています。

2. 角膜上皮の幹細胞研究

角膜再生医療の研究と並行して精力的に行っている研究分野です。角膜上皮ステムセル(幹細胞)は角膜輪部に存在しているとされています。このステムセルを効率よく単離・解析する技術は再生医療の発展に不可欠です。しかし、残念ながらこれまでに有用な方法は見いだされていません。我々はステムセルを効率よく単離・解析する方法を検索しています。
これまでの研究成果として、角膜上皮ステムセルがヘキストという色素を強く排泄する特徴を持っており(side population)、この役割を果たしているトランスポーターを膜表面に発現していることを証明しました。この特徴は造血幹細胞も有しているものです。

3. iPS細胞

高齢化社会が進む中で、眼疾患に罹患し失明する患者は年々増加しています。現在、角膜疾患のため重篤な視覚障害に至った患者に対して、献眼に依存した角膜移植が実施されていますが、ドナー角膜が圧倒的に不足しているのみならず、重篤な角膜疾患では拒絶反応のため角膜移植が奏功しません。我々は角膜移植の大きな問題点であるドナー不足と拒絶反応を克服するため、体性幹細胞を用いた自家角膜上皮再生治療法を実施してきましたが、現在の手法では治療成績が十分でなく、角膜内皮の再生医療は実現化していません。患者自身から樹立可能でかつ大量に増幅可能なiPS細胞を用いることで、自家の角膜上皮細胞を作製可能であり、また、大量の角膜内皮細胞を作製することも可能です。本研究では、iPS細胞を用いて作製した角膜上皮、および内皮細胞シートの有効性・安全性を早期に確定させ、前臨床、および臨床研究を行うことで、ヒトiPS細胞からの角膜上皮、内皮の再生医療を早期に完成させることを目的とします。
本研究事業は、国家基幹研究開発推進事業である「再生医療の実現化ハイウェイ事業」の中で「iPS細胞を用いた自家角膜再生治療法の開発」を目的として研究を進めています。これまでに積み重ねてきた基礎研究成果に基づき、さらに研究スピードを加速させiPS細胞を用いた再生治療法を確立させ、一刻も早い臨床応用を目指しています。

4. 屈折矯正手術の基礎的研究

近年、近視手術がマスコミなどを通して、注目されていますが、近視手術における基礎的研究はあまり報告されていません。
我々は家兎を用いて、エキシマレーザーによる近視手術を含む屈折矯正手術の効果、合併症について角膜形状変化をコンピューター解析すると共に、組織学的に検討しています。

5. 涙液動態の生理学的研究

涙液動態と波面収差の関係に着目し、生理学的研究を行っています。十分に涙液が眼表面を覆っている状態と涙液層が破綻した状態との波面収差の違いなど、さまざまな涙液動態の変化によって「見え方」がどう変化するかを検討し、ドライアイと視力との関係についての研究を行っています。

前の画面に戻る

Copyright © Department of Ophthalmology, Graduate School of Medicine, Osaka University. All Right Reserved.

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2