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教授挨拶


1)重症心不全

 大阪大学医学部附属病院は、国内で4か所認定されている「11歳未満の小児心臓移植実施可能施設」の1つです。全国から重症度の高い小児心不全症例の相談を随時受けつけています。必要に応じて、全国の各医療機関へ実際に訪問しての相談や家族説明、病院間搬送も行っています。小児科循環器グループと心臓血管外科を中心とした小児心不全チームは、患者さん一人ひとりに合わせた、きめ細やかでかつ徹底的な内科的心不全治療にはじまり、ベルリンハートEXCOR®や植込み型補助人工心臓の管理、さらに心臓移植後急性期から遠隔期までの診療を一貫して行っています。心臓移植後の定期検査(心筋生検、冠動脈評価)に加えて、心臓以外の全身臓器の評価や患者さんの成長・発達に応じたサポートを行います。移植後の心臓カテーテル検査および心筋生検は年間約40-50例施行しています。さまざまな心臓移植後合併症についても、小児科の血液腫瘍グループや腎臓グループ、また、小児外科・泌尿器科・感染制御部などと緊密に連携して診療にあたっています。移植コーディネーター・Child Life Specialist・臨床心理士・ソーシャルワーカーと協力して、一人ひとりの患児とその家族の支援にも努めています。

2)肺高血圧症

 特発性肺動脈性肺高血圧から、肝疾患に伴う門脈性肺高血圧、先天性心疾患や左心疾患に伴う肺高血圧、さらには膠原病に伴う肺高血圧など、様々な小児肺高血圧症の診断・治療・管理を行っています。心臓カテーテル検査では様々な負荷試験を行い、より深い病態解明を目指しています。それらの結果から、患者さん一人ひとりの病態に合わせた治療方法を選定し、必要な場合にはプロスタサイクリン持続静注(在宅持続静注療法)導入を行っています。小児肺高血圧症の心臓カテーテル検査は年間約20例程度行っています。大阪大学医学部附属病院は、肺移植・心肺同時移植実施可能施設であり、内科的治療が限界と判断される症例では、呼吸器外科・心臓血管外科との連携により、肺移植の適応評価および肺移植術前後の管理を行っています。

3)先天性心疾患

 胎児期から成人期にわたるまで、先天性心疾患の診断や内科的治療、手術適応評価、術後管理を心臓血管外科と協力して行っています。心臓カテーテル検査は年間約200例施行しており、バルーン拡張術・コイル塞栓術・ステント留置術などのカテーテル治療は年間約30-40例行っています。心エコー検査は年間約1500例、胎児心エコー検査は年間約80-100例行っています。産科や小児科新生児グループ、心臓血管外科や循環器内科との連携により、出生前から成人期まで一貫したチーム医療で先天性心疾患の診療にあたっています。 大阪大学小児科の大きな強みとして、各グループが連携して小児疾患の全領域をカバーしており、心疾患に伴う全身の合併症や、成長・発達における様々な身体的・精神的問題にも小児科内で協力して対処することが可能です。また成人先天性心疾患にも積極的に対応しており、循環器内科・心臓血管外科・小児科循環器グループで協力して外来診療やカテーテル検査等を行うとともに、月1回の成人先天性心疾患カンファレンスを行い、それぞれの患者さんに応じたベストな治療方針を相談して決めています。また心疾患をもった患者さんの妊娠・出産に関しても、産科・麻酔科と情報を共有し周産期管理を行っています。

4)後天性心疾患や不整脈

 川崎病後冠動脈瘤や不整脈など後天性心疾患についても積極的に取り組んでいます。学校心臓検診への協力にはじまり、必要に応じて内科的抗不整脈治療を行っています。電気生理学的検査やカテーテルアブレーション、ペースメーカー治療などについては、当院循環器内科、心臓血管外科、大阪母子医療センター、大阪市立総合医療センターと協力して診療に当たっています。

5)小児循環器専門医修練施設

 大阪大学医学部附属病院は小児循環器専門医修練施設群として、大阪母子医療センターと連携して、小児循環器専門医の育成に努めています。 小児循環器専門医を目指す若手医師や医学生の見学・相談を積極的に受け入れています。様々な先天性心疾患のみならず、補助人工心臓や心臓移植などの重症心不全治療や小児肺高血圧症治療に意欲を持つ方は、ぜひ一度ご連絡下さい。
E-mail: ikyoku@ped.med.osaka-u.ac.jp

 

 研究内容については、循環動態研究グループの研究のページをご覧ください。