本研究室にて収集したヒト脳機能リサーチリソース・データベースは、国民の貴重な財産であり、広く研究に使っていただきたいと考えています。動物における脳機能においては、薬物の投与、遺伝子改変動物の作成、ウィルス等による遺伝子導入などによって、特定の分子の影響を検討することが可能です。しかし、ヒトの脳機能を分子の側面から検討するためにこのような実験を行うことは、動物実験と違い、倫理的に大きな問題があります。

そこで我々は、ヒトにおいて元々多様性のある遺伝子多型の違いに注目し、その違いによって脳機能における遺伝子の影響を検討することにいたしました。この方法は、多数の被験者においてゲノムサンプルと脳機能データを収集する必要があり、大変困難であるといわれてきましたが、我々は健常者100名のリサーチリソース・データベースを確立しました。この健常者は、本人はいうまでもなく、遺伝的二親等以内に精神疾患に罹患した家族だけではなく精神科受診歴があるものも含まれておらず、国内外にて例を見ない質のよいものであります。このリサーチリソース・データベースを用いて、ある遺伝子の多型と脳機能データの関連を検討することによって、その遺伝子のヒト脳における表現型を知ることが可能となります。共同研究に興味のある方は、ご連絡ください。

共同研究のやり方については、以下のような方法がありますが、その都度、ご相談に応じます。

  1. 遺伝子の名前をいただいて検討する遺伝子多型をこちらで決定し、ジェノタイピングを行い、脳機能データとの関連もこちらで検討して最終的な結果をフィードバックする。
  2. 遺伝子の名前をいただいて検討する遺伝子多型をこちらで決定し、脳機能データと結びつけたデータシートをフィードバックする。
  3. 遺伝子の名前と検討する遺伝子多型の指定を受け、こちらでそのジェノタイピングを行い、遺伝子多型と脳機能データの関連を解析し、最終結果をフィードバックする。
  4. 遺伝子の名前と検討する遺伝子多型の指定を受け、こちらでジェノタイピングを行い、遺伝子多型を脳機能データと結びつけたデータシートをフィードバックする。

大阪大学大学院医学系研究科附属子どものこころの分子統御機構研究センター
(大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座精神医学教室 兼務)
橋本 亮太
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2,D3
TEL:06-6879-3074 FAX:06-6879-3059

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