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小線源治療とは?

治療前には入念な計画を立てます 粒状の小さな線源(放射性物質)をがんの中に入れ、内部から放射線をあてる方法です。できるだけたくさんの放射線をがんに照射し、周囲の正常組織にはできるだけ放射線をあてないことを目的としています。用いられる放射性物質としては、セシウム、イリジウム、ヨード、リン、金などがあります。

小線源治療は、あらかじめ小線源の通り道となる中空の管を留置する”腔内照射”か、中空の針をがん病巣を貫いて刺しておく”組織内照射”などに分けられます。

また用いる線源の種類により短時間でたくさんの放射線をあてる“高線量率”と、比較的長い時間をかけてじわじわと放射線をあてる“低線量率”とに分けられます。なお刺入時間により、一時刺入と永久刺入に分けることもあります。

小線源治療は頭頚部、食道、肺、乳房、胆道、子宮、前立腺のがんなどに用いられます。治療する部位によりさまざまな補助器具を使用します。小線源治療と外部照射治療を併用することもあります。

以下では、日本でもっとも多く行われている子宮がんの高線量率・腔内照射を例として説明していきます。前立腺がんの組織内照射についても、教室の研究内容の項目で説明しておりますので、そちらもご覧ください。

どのように治療を進めていくのですか?

コンピュータによる治療計画

子宮の腔内照射は通常、外部照射治療と併用して行われます。まず2-4週間程度、外照射治療を行った後、週1回の腔内照射を4-5回程度行います。

まず照射の前日に子宮の入り口を広げる処置をおこないます。照射当日、初めに専用の補助器具を子宮に留置します。通常、麻酔は不要ですが、必要に応じて使用することもあります。次にX線撮影を行い、適切な位置に器具が留置されているのを確認した後、治療計画用コンピュータを用い、放射性物質の停留位置を決めていきます。ここまでの過程に30分から1時間程度かかります。

治療計画

照射はどのように行われますか?

治療機械(マイクロセレクトロン) まず補助器具と放射性物質を格納する機械を専用のチューブでつなぎます。子宮の腔内照射の場合は3本のチューブを使います。照射前に放射線治療医・看護婦は治療室を出ていき、隣の操作室で治療機械をコントロールします。一人になるように感じるかもしれませんが、テレビの画面やコントロール室の窓を通して患者さんの状態を常に観察しておりますので、ご安心ください。

放射性物質は3本のチューブの中を1本ずつ順番に進みます。そして補助器具の中の決められた位置に決められた時間停留し、近傍への照射を行います。合計5-15分の放射線照射により、がん病巣全体への照射を行います。

照射が完了すれば、放射性物質は再び機械に格納され、すぐに放射線治療医により補助器具が外され、治療が終了します。

治療機械
(マイクロセレクトロン)


副作用はありますか?

放射線照射に伴う痛みやかゆみはありません。しかし子宮内に補助器具が留置されていることで、多少の不快感や痛みを感じることもあります。もし薬を必要とする場合には、主治医がリラックスさせ、痛みを除く薬を処方してくれます。

治療後は少量の出血がある場合もありますが、日常生活は可能です。治療後のしばらくの間、治療部位は触れると痛み、敏感になることもあります。


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