ご挨拶

会長挨拶

今般、第41回日本臓器保存生物医学会総会を大阪の地にて開催させていただくこととなりました。
大変光栄なことであり、理事・評議員・会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

「移植医療」と「臓器保存」は切り離せない関係にあり、日本臓器保存生物医学会は「臓器保存」を主要テーマとして、40年以上にわたってかかる基礎的・臨床的研究をリードしてきました。移植医療の黎明期には、移植医療の成否を決定する主要因の一つとして「臓器保存」の研究を活性化し、現在の移植医療における臓器保存法の礎を築きました。
臓器移植法が施行されてからも、更なる成績の向上のために「臓器保存」の研究を奨励し、今日の本邦における安定した移植治療成績に繋がってきたのであります。また、臓器保存に関する研究の成果・知識・技術は移植医療のみならず、医学、薬学、工学など様々な分野の科学的発展や人的交流に寄与してきました。

私が大学卒業以来在籍しております大阪大学第一外科および心臓血管外科におきましては、「臓器保存」というテーマは、臓器移植に限らず外科手術全般に関わる大きくかつ重要な研究テーマでありました。開心術における心筋保護はその最たるものであり、過去50年以上にわたって、基礎実験を繰り返しながら心筋保護液の組成・注入方法・注入機器の開発に邁進してまいりました。「臓器保存生物医学会」とその前身である「臓器保存研究会」においては、自らの研究成果を発表し、また多くの専門家の研究発表を聞き、熱い議論を交わしながら教室の臓器保存法が磨き上げられた訳であります。私自身もこの学会に育てられて、心筋保護から再生医療までTranslational Researchをライフワークとするに至りました。

本学会総会は医学、薬学、工学など多分野の専門家が一つの会場に集まり、その最先端の研究内容を発表し議論を交わすという極めてユニークな学術集会であります。特に近年、「臓器保存」に関する研究は、細胞組織工学的なアプローチを融合することにより、移植医療のみならず再生医療や創薬など様々な分野へと展開しております。第41回総会におきましては、日本臓器保存生物医学会の原点ともいうべき「移植医療の明日を拓く」をテーマとして、今までの伝統を踏襲し多分野の先進的な研究について議論していただきます。先駆者による教育的講演に加えて、最新の研究成果を一般口演として、また主要な七つの研究分野をシンポジウムとして取り上げて、ご発表いただき討論を重ねていただきます。また、移植外科医、ドナー・レシピエントコーディネーターを対象とした、臓器の摘出と保存を含めた移植医療に関する教育セミナーを開催し、同分野に関する知識を深めていただきます。

会員の皆様、移植医療や臓器保存に従事する皆様、同分野に興味のある皆様に多数ご参加いただき実り多い学術集会になるよう鋭意準備を進めておりますので、何卒ご支援・ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。皆様と本年11月に大阪の地でお目にかかれるのを楽しみにしております。

澤 芳樹
            大阪大学大学院
心臓血管外科 教授

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