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膵臓がんには特徴的な初発症状が無いのが特徴です。膵臓がんの症状は、その病巣の占拠部位により症状が異なります。膵臓を頭部、体部、尾部の3部分に分ける(右図)と、膵頭部がんの主症状は上腹部痛、背部痛、黄疸です。他に食思不振、全身倦怠感、心窩部不快感、腹部膨満、体重減少など一般的な消化器症状があります。がんが大きくなると上腹部に腫瘤を触知するようになり、十二指腸の閉塞症状や消化管出血を来すことも稀ではなく、また、胆管が完全に閉塞すると黄疸が生じ糞便は白色便となります。膵体尾部がんでは、膵頭部がんと比べ解剖学的に胆管系に影響が及びにくいので黄疸も出現しにくく、頭部がんに比べて発見は遅くなり、切除不能例で診断される場合も多くなります。膵頭部がんと同じように上腹部痛や腰背部痛が主症状です。この他、共通した症状として、体重減少、腹部膨満、便秘、下痢などの症状があります。これらの症状の場合は通常、胃や大腸などの消化管の検査だけが行われることが多く、膵臓がんが見逃される場合があります。しかしながら、膵がんのことを念頭にして詳しい検査をすると膵がんが発見される場合も多くあります。また、膵臓は糖尿病に関係するインスリンというホルモンを分泌している臓器なので、消化器の症状と関係なく急な糖尿病の悪化などの症状があり、詳しく検査すると膵臓がんが見つかることもあります。急に糖尿病の症状が出現したり、糖尿病であってもそれまでよかった血糖のコントロールが悪くなった場合は、膵臓の検査をした方が良い場合があります。同様に、腰背部痛が症状の場合は、整形外科を受診することが多く、消化器の検査を行わずに膵がんが見逃される場合もあります。頑固な腰背部痛が続き、原因がはっきりしない場合は、膵臓がんを念頭にした検査を行う必要があります。
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