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20世紀後半から現在まで、生きたままの人体を観察する方法が格段に進歩しました。物理学、医用工学、コンピュータ科学、材料科学、薬学、情報科学などの分野の成果を集約した画像診断法が開発され普及しました。形態診断にはX線断層撮影(CT)や磁気共鳴断層法(MRI)が活躍しています。数ミリの小さな病変が検出できます。機能診断には陽電子断層法(PET)や単光子放射断層法(SPECT)が用いられます。分子の動きを追跡することができ、形態変化の前に生じる病態を診断することができます。
現在、医学は “経験に基づいた医術” から “科学的根拠に基づいた医療” へと大きく変革しつつあります。分子のレベルで生命の営みを理解し、病気の原因を解明する試みが始まっています。PETやSPECTによる生体分子イメージングは “よく人体を観察し病気をたしかめそして考えること” を推し進める中心的な役割を果たしています。がん、脳卒中、うつ病、統合失調症、認知症、心疾患など数多くの病気を診断します。生体分子イメージング技術は、医薬品の開発やその効果を定量的に評価する方法としても利用されています。
私たちの研究室は、PETやSPECTによる診療(画像診断)を行うとともに、新しい生体分子イメージング技術の開発と応用に取り組んでいます。理学部、工学部、薬学部の先生方と撮像機器の開発、放射性同位元素の生成、トレーサ標識についての共同研究を行っています。“これまで見えなかったことを見えるようにする” と驚きの連続です。この技術を診療に役立て、 “医学の花” を咲かせたいと願っています。
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