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海外留学記
学会レポート
 
   


10th AGM of ARCCNM
Ho Chi Minh city, Vietnam
Nov 28-Dec 2, 2011

仲 定宏
(特認薬剤師)

第10回アジア地域核医学協議会(ARCCNM)が第4回世界内用療法学会(ICRT2011)と共催で11/28-12/1の4日間、ベトナムのホーチミン市で開催されました。今回、畑澤教授と2人で、2日半と短い滞在期間でしたが、学会に参加した感想と現地ベトナムのPET施設についての印象をご報告させていただきます。

29日の午後にホーチミンのタンソンニャット国際空港に到着し、タクシーで学会場兼宿泊先であるニューワールドホテルに向かいました。暑さや湿気にも驚きましたが、それ以上に路上を走るバイクの数に圧倒され、ホテルまで事故なく辿り着けるかとても不安でした。しかし、運転手は慣れた様子でクラクションを鳴らし続け、何事もなくホテルに到着し、チェックインと参加登録を済ませ、学会場へ向かいました。といっても1会場しかなく、口頭発表もポスター発表もそこで一緒に行われていました。両学会で合わせて200ほどの演題(口頭80、ポスター120)が世界各国から発表されており、ARCCNMは、南アジア(イラン、バングラディッシュ、パキスタン、インド等)や東南アジア(インドネシア、フィリピン、シンガポールなど)からの演題が多数を占めていました。日本からは、藤田保健衛生大学の外山先生、石黒先生、国立長寿医療研究センターの籏野先生が参加されており、滞在期間中大変お世話になりました。

本学会で印象的だったことは、ICRTのセッションで骨核医学が設けられていたのですが、日本国内で使用されている核種Sr-89ではなくP-32、Sm-153、Lu-177、Re-186など国内では耳にしない核種についての演題が多かったことです。欧米で承認されている核種がアジア諸国で使用されている(特に南アジア)ことを本学会で初めて知りました。また、学会2日目の最後にRIに関連する50問ほどのクイズ(択一式)が出題されましたが、全体の1/4程度(直感を含む)しか正解できず、勉強不足であることを改めて実感させられました。
 今回、私は18F-FBPAの標識合成に関する演題をポスターにて発表しましたが、PET薬剤の標識合成については、その他に5演題ほど発表がありました。その中で気になった演題は、18F-FDOPAの標識合成法についてで、日本国内で臨床使用している施設(数少ないですが)では、[18F]AcOFから合成しており、また近年では、フッ素イオンからの合成法も開発されていますが、本発表では、スズ体を前駆体に用い、 [18F]F2から直接標識合成を行う方法を用いていました。18F[F2]を直接反応に使用できるため、収量も50mCi以上と高く、また、前駆体の溶媒にはフロンを使用せずに重クロロホルムを使用することで環境にも配慮したということも特徴の1つとなっており、既にヒトでの臨床試験も行っているとのことでした。だた、1点、製剤中のスズ濃度を測定していないなど、品質管理に対する考え方が日本とは少し異なるようでした。

 また、本学会の開催をサポートしていたホーチミン市にあるチョーレイ病院のRI検査室とPETセンター(ホーチミンで唯一)を見学することができました。病院内のRI検査室は、患者さん達が行き来している普通の廊下に面しており、日本の管理区域のような概念ありませんでした。PETセンターは最近開所したようで、建物も設備もとてもきれいで、サイクロトロンはシーメンス、ホットセルや合成装置はコマーチャー(イタリアの会社)と初めて見る装置ばかりでとても新鮮な感じがしました。品質管理は、純度測定にTLCスキャナーを用いたり、フィルター完全性試験を行ったりと、日本でまた普及していない操作を取り入れていることに驚きました。今後、阪大病院においてもこれらの設備を導入する予定となっており、操作方法や記録の管理方法などとても参考になりました。

最後にベトナムでの生活について少しお話させていただきます。学会中は、毎日パーティーで歌や踊りが夜中まで続きました。また、屋台で食事した際には、ベトナムの珍味であるボーンティアコーン(ふ化したアヒルの卵)を食すことができ、大変満足?することができました(特に私が食べた卵は現地の人も驚くぐらい立派にふ化しており、何とも言えない食感でした)。

初めての国際学会で最初はとても不安でしたが、畑澤教授をはじめ、日本から参加された先生方や現地の方々に大変お世話になり、とても感謝しております。また、機会があれば是非参加させていただきたいと思います。

 

ニューワールドホテル

学会場

チョーレイ病院

ディナーパーティ

ボーンティアコーン
                          



    



 


               

 

 

   
 
 

 

 

       
       
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