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海外留学記
学会レポート
 
   


CJK meeting
Jeju-island, Korea,
November 14-16, 2013

渡部直史
(医薬分子イメージング学寄附講座助教)

韓国の済州島で開催された CJK meeting 2013(China, Japan, Koreaの合同学会) に参加してきました。関空からの直行便は飛行時間90分と海外とは思えない近さでした。しかし、到着後に空港ロビーに降り立つと、どことなくキムチの香りが漂っており、韓国にやって来たことを肌で感じました。

CJK meetingは日本・韓国・中国の若手交流を目的とした学会で、本年は韓国の核医学会(KSNM2013)と同じ会場で開催されました。会場となったHaevichi Hotel & Resort Jejuは近くに映画のロケ地になった海岸もあり、非常に綺麗なリゾートでした。  さて、本題の学会内容の報告ですが、まず今回一番驚いたのは韓国の国内学会であるKSNMの抄録集やポスター発表が、ほぼ全て英語であったことです。阪大核医学教授(Prof. 畑澤)の話を聞くところでは、数年前には抄録集やポスターは韓国語であったということなので、劇的に変化したと言えるでしょう。そのため、私達日本人にもKSNM2013でどのような発表が行われているかがとてもわかりやすく、大変勉強になりました。  

次に具体的なKSNMの発表内容ですが、臨床研究では、MTV・TLG・heterogeneityといったパラメーターと予後との関連に関して数多くの発表がありました。これらはSNM2013でも韓国から数多くの発表があり、目新しいものはありませんでした。しかし、基礎研究ではreporter遺伝子を用いた研究(NIS: NaI symporter)やNIS+メラニン産生遺伝子のウイルス導入による放射性ヨウ素とMRIの同時イメージングなど大変興味深い発表が行われていました。またイメージングの結果について、Western blotやPCRでの発現を比較している発表も多く、かなりきちんとした研究をしている印象を受けました。また中国からは様々な新しい標識薬剤を合成して、担癌モデルに投与するといった新規薬剤の発表が多く見受けられました。しかし、安定性や経時的な変化が十分に検討されていないものも少なからず見受けられ、標識や評価の精度に疑問が残りました。  

今回の学会では韓国の基礎研究レベルの高さに驚くと同時に、近隣諸国が国内学会の英語化に舵を切っていることがわかり、このままでは日本のみが取り残される危機感を感じました。核医学会総会のような主要な国内学会においては、英語での発表・討論を必須とするグローバル化が必要であると強く感じました。また10年後にはもはや日本人だけで学会をしているような時代ではなく、SNM・EANMに並ぶアジア地域の国際学会が日本の研究者の主要な舞台になることを確信しました。そういった将来にむけて自分自身の英語力を磨き、また研究内容もさらに充実させたいと思います。

 

   
 
 

 

 

       
       
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