本共同研究講座で実施中の臨床研究の詳細

医療データベースの特徴を把握するための可視化方法の探索的検討

 

1.研究の対象

2010年1月1日~2019年12月31日に大阪大学学部附属病院を受診(初診)された方

2.研究に使用するデータ項目

疾患名・来院経路・治療施設・バイタルサイン(血圧,脈拍,呼吸数,体温)・臨床検査値・性別・年齢(生年月日)・使用薬剤名・手術名

3.研究目的・方法

昨今、医薬品や医療機器の開発において、病院が所有する電子カルテのデータを有効的に利活用することで、開発コストを削減したり、開発期間を短くすることができるのではないかと期待されています。それには、電子カルテにどんなデータがどのように入力されているのかを知る必要があります。誤った理解の下、データを利用すると正しい結果を得ることができないからです。
我々は、この研究で大阪大学が所有する電子カルテデータを始めとした医療データベースの特徴を明らかにすることで、正しいデータの利用を促進したいと考えています。
また、本研究は、塩野義製薬株式会社からの共同研究費で設置された研究室において実施されます。そして、同社から受け入れている共同研究員が本研究に参加し、本院の医療情報部から提供される匿名化されたデータの解析を行います。ただし、医療情報部から提供されるデータを塩野義製薬株式会社に提供することはありません。

4.利益相反について

研究を行うときにその研究を行う組織あるいは個人(以下「研究者」という。)が特定の企業から研究費・資金などの提供を受けていると、その企業に有利となるように研究者が研究結果を改ざんあるいは解釈したり、また都合の悪い研究結果を無視するのではないかという疑いが生じます。(こうした状態を「利益相反」といいます。)
この研究における利益相反は、大阪大学大学院医学系研究科・医学部臨床研究利益相反審査委員会による審査を受け、承認を得ています。我々はその審査結果に基づき、利益相反を適正に管理して研究を行います。

5.お問い合わせ先

研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

研究に関するご質問等の連絡先:

大阪大学大学院医学系研究科 医療データ科学共同研究講座 笹原祐介
吹田市山田丘2-2
TEL: 06-6210-8257

研究責任者:

大阪大学大学院医学系研究科 医療データ科学共同研究講座特任教授 飛田英祐