CoMITパンフレット 2024
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7F8F323207140811A-2A-19講座共同研究企業大塚製薬㈱講座共同研究企業㈱ステムリムがん免疫療法は免疫チェックポイント阻害剤やCAR-T細胞を代表として、がん治療の長期成績を飛躍的に進歩させた。その一方で、その臨床効果の恩恵を受ける患者はほんの一部であり、より強くより長く治療効果を発揮できる複合免疫治療や薬剤修飾の開発が喫緊の課題となっている。このような背景の中で,本共同研究講座は,マウスを用いた基礎研究で解明されたこと,臨床検体を用いた解析で解明されたことを用いて,大塚製薬と共同して、新しい治療法の開発に取り組んでいる。これまでに免疫制御技術の研究から、新たに糖鎖修飾改変による免疫細胞の品質制御法を開発した。免疫細胞品質管理技術における成果はさらに癌免疫療法への応用が大きく期待できるため、特に細胞治療への応用・開発を行う。具体的には、新たに確立した糖鎖修飾改変による活性化T細胞を用いた新規のがん免疫療法を開発する。さらにT細胞の腫瘍内浸潤制御に関わるケモカインやT細胞増殖に関わる神経ガイダンス因子の導入などによって細胞治療の効果と持続について検討する。幹細胞遺伝子治療学共同研究講座では、これまで大阪大学と株式会社ステムリムが進めてきた「再生誘導医薬」開発研究を基盤として、体内再生誘導治療を遺伝性難病の根治的治療へと発展させるために、幹細胞を標的とした遺伝子治療技術の開発を目指します。取り出した自己幹細胞に遺伝子導入してから再度戻すex vivo遺伝子治療を実現することによって、表皮水疱症、血友病、代謝異常症など、現在根治的治療法の無い遺伝性難病に苦しむ患者さんに低侵襲かつ高効率な遺伝子治療を提供することを目的として研究開発を進めます。熊ノ郷 淳教授呼吸器・免疫内科学菊池 康特任准教授幹細胞遺伝子治療学共同研究講座免疫分子制御学共同研究講座幹細胞遺伝子治療学共同研究講座細胞医療における免疫制御技術の開発と品質管理技術の応用開発体内再生誘導のための幹細胞遺伝子治療技術開発

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