CoMITパンフレット 2025
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21217F7F07090713B-16B-15講座共同研究企業講座共同研究企業高齢化に伴う認知症患者の急増は世界的な社会問題となっています。近年の研究から、認知症の早期発見と早期介入による予防効果が実証されつつあり、早期診断の重要性が高まっています。当研究グループでは、認知症の早期診断に資する全く新しいデジタルバイオマーカーを開発し、その臨床応用と社会実装を目指した研究開発を進めています。これまでに、アイトラッキング技術を利用した次世代型認知機能評価法(Eye-Tracking-based Cognitive Assessment : ETCA)を開発し、その臨床的有用性を実証してきました。今後、本法のさらなる精度向上と積極的な海外展開を行い、認知機能評価法の新たな世界標準の確立を目指していきます。遺伝子導入にて機能を強化した脂肪由来幹細胞(ADSC)による新規治療法の開発に注力しています。ADSC などの自己間葉系幹細胞による脳梗塞治療では、治療反応性に個人差が大きく、特に、高齢者から採取した ADSC では肝細胞増殖因子(HGF)の発現低下や、エクソソームにおける神経再生を促進する miRNA 量の低下、炎症や老化に関連する miRNA の発現増加などが報告されています。HGF を始めとした様々な遺伝子を導入することにより、これらの機能低下を回復させ、障害標的部位に効率的に集積するようデザインされた ADSC を作成し、脳梗塞や多発性硬化症における画期的な治療法となることを目指しています。森下 竜一寄附講座教授武田 朱公寄附講座准教授張 今陽寄附講座助教島村 宗尚招へい教授臨床遺伝子治療学寄附講座遺伝子幹細胞再生治療学寄附講座遺伝子幹細胞再生治療学寄附講座臨床遺伝子治療学寄附講座臨床遺伝子治療学寄附講座㈱アイ・ブレインサイエンス遺伝子幹細胞再生治療学寄附講座㈱ ASメディカルサポート研究開発部門最先端医療イノベーションセンター認知症の超早期診断に向けた次世代型バイオマーカー開発ADSC(脂肪由来幹細胞)を改良した次世代デザイナー細胞開発

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