CoMITパンフレット 2025
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3大阪大学 総長熊ノ郷 淳KUMANOGOH Atsushi大阪大学大学院医学系研究科長石井 優ISHII Masaru大阪大学大学院医学系研究科附属最先端医療イノベーションセンターは、大阪大学が誇る医学・医療の最先端を切り拓く研究と、社会実装を見据えた医療イノベーションの創出を目的としてされました。急速に発展しつつあるライフサイエンス、デジタルヘルス、野を横断的に結びつけ、基礎研究から臨床応用、さらには産学連携を通じた実用化までを一貫して推進する「橋渡し」の拠点としての役割を担っています。大阪大学医学系研究科では、常に未来志向の医療を探求し、「いのち輝く未来社会」の実現を目指しています。特に本センターでは、がん、再生医療、免疫難病、感染症など、現代医学が直面する難題に対して、医師を始めとする医療人材、医学研究者・技術者、さらには社会実装を目指した企業人が、その専門の枠を超えて互いに協働し、革新的な治療法や診断技術の開発に取り組んでいます。また、国際的な連携も積極的に進め、グローバルな医療課題に対しても貢献できる研究体制の構築を図っています。本センターを中心とする多様な活動を通じて、次世代を担う医療人材の育成、そして社会に新たな価値を提供する画期的な医学研究成果の創出を目指してまいります。今後とも、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。近年、世界はパンデミック、地球温暖化、資源の枯渇、高齢化等の課題に直面し、カーボンニュートラル・SDGsの実現を始めとした社会システムの大きな転換が求められています。そして、大学に対し、次世代を担う人材育成やイノベーション創出の中核としての役割を期待する声が一層高まっています。このような社会からの期待に応えるため、「地域に生き世界に伸びる」という理念を掲げる大阪大学が目指すのは、途切れることなく「どの時代にも変わらない真理」を追究する「学問の府」としての専門性の深化と、総合大学である利点を活かした学際的広がりにより、「新しい知を創出し社会に貢献する」ことです。そこで創出された「新しい知」を大阪大学の強みである産学連携により、産業界とともに次の時代のイノベーションに発展させ、研究成果の社会実装を実現してまいります。最先端医療イノベーション棟では、これまで本学のライフサイエンス分野の拠点として、企業、大学からの異分野領域の研究者が一つ屋根の下で、基礎研究から技術シーズを創出し、それを育て、実証研究、実用化へとシームレスに繋げ、さらには学生の教育研究まで行う、社会との「共創の場」を実践してきました。今後も最先端医療イノベーションセンターは、密接な産学連携の中で、革新的なシーズの橋渡し研究の推進、企業への導出、産業化の早期実現による先進医療の社会還元・社会実装を展開し、持続可能な社会のために貢献してまいります。AI・データサイエンスなどの分2014年に設立新しい知を創出し社会に貢献する産学連携の力で輝く未来の医療を築くGreetings ごあいさつ

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