ネフローゼ症候群患者尿中にみられた尿細管上皮細胞(400倍)。N/C比が大きく構造的にも一見腺癌を思わすが、反応性の良性異型細胞である。周囲に変形赤血球と卵円形脂肪体を認める。また強度蛋白尿を伴っていたことからも悪性異型細胞との鑑別は容易である。ステルンハイマー染色、400倍。
放射線療法中の子宮癌患者尿中にみられた大型の扁平上皮細胞。放射線障害によって正常の扁平上皮が巨大化、多核化し、奇妙な形状を呈したもの。ステルンハイマー染色、200倍。
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