橋渡し事業 研究シーズの募集Translational Research Grant

1.橋渡し事業とは

大阪大学は文部科学大臣が認定した「橋渡し研究支援機関」として、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の「橋渡し研究プログラム」を実施しております。
このプログラムでは、大臣認定の橋渡し研究支援機関を活用し、拠点内外のアカデミア等の優れた基礎研究の成果を、知財確保から早期臨床試験までのシーズ開発支援や産学連携を通じて革新的な医薬品・医療機器等の創出につなげることを目標としており、基礎研究から臨床試験の各開発段階に応じたシーズA、シーズB、シーズC、医歯薬系以外の研究者による異分野融合型研究シーズ(シーズH)、企業との連携で非臨床/臨床開発を進めるシーズF 、産学協働で臨床開発を進めるシーズF#、および臨床開発の準備段階であるpreF により構成されるシーズ支援研究費が提供されます。
研究者の皆様には、橋渡し研究プログラムの研究費を活用して、先生方の研究成果を「実用化」という形で社会貢献に繋げていただければ幸いです。

2.未来医療センターの支援

大阪大学未来医療開発部未来医療センターでは、様々な開発段階にあるシーズを以下の通り分類の上、支援しています。
支援内容は、各種研究開発相談、特許申請支援、RS戦略相談等の支援、細胞製品製造支援等を行っています。


異分野融合型研究シーズ(シーズH):医・歯・薬学系以外の研究を活用して医療技術として開発を目指す基礎研究課題
シーズA:関連特許出願を目指す基礎研究課題
preF   :非臨床POC取得に必要な試験パッケージの策定ならびに産学協働体制の確立を目指す課題
       (開発段階はシーズAとシーズBの間に位置付けられています)
シーズF:企業との連携推進を義務化し、企業からのコミットメントを求め、実用化の加速のための産学協働でPOC取得を目指す課題
     (開発段階はシーズB〜シーズCに相当します)
シーズF#:企業との連携推進を義務化し、企業からのコミットメントを求め、実用化の加速のための産学協働で臨床POC取得を目指す課題
     (開発段階はシーズCに相当します)
シーズB:関連特許出願済みであり、非臨床POC取得及び治験届提出を目指す課題
シーズC:治験又は先進医療等を実施し、臨床でのPOC取得を目指す課題
参考)令和4年度文部科学省 概算要求等の発表資料_10-7 健康・医療分野の研究開発の推進(P.5参照)

異分野融合型
研究シーズ
シーズA preF シーズF(F#*) [産学連携課題]
シーズB シーズC
対象課題 基礎研究 基礎研究 応用研究 非臨床試験 臨床試験
異分野領域(医歯薬系
以外)の研究を活用して
医療技術として開発を
目指す基礎研究課題
関連特許出願を目指す
基礎研究課題
関連特許出願済みで、
非臨床POC取得に
必要な試験パッケージの
策定ならびに
産学協働体制の
確立を目指す課題
企業との連携推進を義務化し、企業からのコミットメントを求め、
実用化の加速のための産学協働でPOC取得を目指す課題
関連特許出願済みであり、非臨床POC取得及び治験届提出を目指す課題 治験又は先進医療等を実施し、臨床でのPOC取得を目指す課題
研究費支給額
(2022年度の金額)
最大500万円/年
(拠点に配分される研究費から支給)
最大500万円/年
(拠点に配分される研究費から支給)
最大1,000万円/年程度
(間接経費を除く)
最大7,000万円/年程度+9,000万円/年*程度
(ステージゲート通過課題の3年目以降、最大9,000万円/年)(間接経費を除く)
最大 5,000万円/年程度
(間接経費を除く)
最大8,000万円/年程度**
((a)のみ1年度目最大1,000万円/年)(間接経費を除く)
実施期間 原則単年度採択
(最長2年間実施可能)
原則単年度採択
(最長2年間実施可能)
最長2年間 最長5年間
最長3年間 (a)最長4年間(b)最長3年間***
※詳細は「3.研究シーズ募集 対象課題(シーズC)を参照
審査方法 拠点(阪大)における審査 拠点(阪大)とAMEDの2段階で審査
(拠点が申請した課題をAMED課題評価委員が審査)

・*シーズF#の支援対象は臨床段階のみ (最長3年間、最大9,000万円/年程度)。
・** 臨床試験に向けた準備が必要な課題は、準備への支援有りを選択して申請。当該支援の期間は1年間で研究費は最大1,000万円程度。
・*** 臨床試験準備への支援有りで採択された場合は、最長で計4年間。

3.研究シーズ募集

■ 2026年度橋渡し研究プログラム preF・シーズF / F# / B / C(a) / C(b)支援研究費 募集 NEW


対 象 課 題

    preF:

  • 関連特許出願済み*で、非臨床試験パッケージの策定及び産学協働体制の確立を目指す研究開発課題
  • *知財戦略上の理由により本公募への応募時点で特許出願をしていない場合を除く

    シーズF:

  • 関連特許出願済みかつ、開発にあたって企業連携が確立しており、企業の参画を得て最長5年度以内に産学協働で下記目標への到達を目指す研究開発課題
  • ・非臨床POC取得及び治験届提出後、臨床POC取得を目指す医薬品及び医療機器等の研究開発課題、または
  • ・薬事申請用臨床データ取得を目指す体外診断用医薬品等の研究開発課題
  • ・上記に加え、医療への適応のため早期・戦略的な企業へ導出を目指す研究開発課題

    シーズF#:

  • 関連特許出願及び非臨床POC取得済み、かつ開発にあたって企業連携が確立しており、企業の参画を得て最長3年度以内に産学協働で下記の目標への到達を目指す研究開発課題(開発段階はシーズCに相当)ただし、研究開発期間内に治験又は臨床試験の観察期間終了(Last Patient Out)まで終了できるもの
  • ・臨床POC取得を目指す医薬品及び医療機器等の研究開発課題
  • ・上記に加え、医療への適応のため早期・戦略的な企業への導出を目指す研究開発課題

    シーズB:

  • 関連特許出願済み*で、最長 3 年度以内に下記のいずれかの目標への到達を目指す研究開発課題
  • *知財戦略上の理由により本公募への応募時点で特許出願をしていない場合を除く
  • ・非臨床POC取得及び治験届提出を目指す医薬品及び医療機器等の研究開発課題
  • ・薬事申請用臨床データ取得を目指す体外診断用医薬品等の研究開発課題

    シーズC(a):臨床試験に向けた準備・臨床試験を行う課題

  • 関連特許出願及び非臨床POC取得済みで、治験開始を目指して原則1年度以内に臨床試験の準備を完了し、その後最長3 年度以内に下記の目標への到達を目指す研究開発課題
     ただし、研究開発期間終了時に治験又は臨床試験の観察期間(Last Patient Out)まで終了できる研究開発課題とします。
  • ・健常人又は患者を対象とし、臨床POC取得を目指す医薬品等の研究開発課題
  • ・治験又は性能試験を行い、承認・認証を目指す医療機器等の研究開発課題

    シーズC(b):臨床試験を行う課題

  • 関連特許出願及び非臨床POC取得済みで、治験開始の準備を完了しており、最長3 年度以内に下記の目標への到達を目指す研究開発課題
     ただし、研究開発期間終了時に治験又は臨床試験の観察期間(Last Patient Out)まで終了できる研究開発課題とします。
  • ・健常人又は患者を対象とし、臨床POC取得を目指す医薬品等の研究開発課題
  • ・治験又は性能試験を行い、承認・認証を目指す医療機器等の研究開発課題
研究費支給額と実施期間
※AMED選考で採択された場合の支給額
1課題当たり研究費/年 実施期間
preF 最大1,000万円 最長2年度
シーズF 最大7,000万円
(最大9,000万円/年)
最長5年度
(ステージゲート通過課題の3年度目以降、最長2年度)
シーズF# 最大9,000万円 最長3年度
シーズB 最大5,000万円 最長3年度
シーズC(a) 1年目最大1,000万円
2年度目以降最大8,000万円
最長 計4年度
シーズC(b) 最大8,000万円/年 最長3年度
応募期間 2025年7月15日(火)~ 8月20日(水)正午 締切厳守
※期限を過ぎますと、応募フォームから申請資料の提出が出来なくなります
募集要領 詳細は以下の募集要領を参照ください。:
橋渡し研究プログラム 2026年度 大阪大学 preF・シーズF/F#/B/C(a)/C(b) 支援研究費 募集要領
申請書類
① 共通 様式1 シーズ支援研究費 提案書
② 新規シーズ 様式2-1 新規シーズ自己評価チャート
③ 既登録シーズ 様式2-2 既登録シーズ進捗自己評価チャート
④ 共通 様式3 知財状況に関する確認書
⑤ 共通 別紙 本研究シーズ提案に関するアイデアの背景、根拠となる資料
(提供する雛形なし、ただしスライド形式)

※提出ファイルのデータサイズに制限はありませんが、ビデオファイルの埋込は不可とします。
各様式のファイル名は下記の通りとし、所属と研究代表者名を入れて提出してください。
既登録シーズとして申請される場合は、「新規」の箇所を「シーズ番号」と読み替えて、現在弊学にて登録されているシーズ番号を記入してください。

様式1
 「様式1_新規_シーズ支援研究費提案書_所属:研究代表者氏名」
様式2-1
 「様式2-1_新規シーズ自己評価チャート_所属:研究代表者氏名」
様式2-2
 「様式2-2_シーズ番号_既登録シーズ進捗自己評価チャート_所属:研究代表者氏名」
様式3
 「様式3_新規_知財状況に関する確認書_所属:研究代表者氏名」
別紙
 「別紙_新規_所属:研究代表者氏名」
申請先 下記の応募フォームからご提出ください。

応募フォームはこちら


・申請書類は全て応募フォームから提出してください。それ以外の方法による提出は受け付けません。
・提案1課題につき1つの応募フォームで提出してください。
留意事項
  • ・提出期間内に到着しなかった申請書類は受理できませんので、締め切りにご注意のうえ、余裕をもって応募してください。
  • ・申請書類を受領した後の修正(差し替え含む)は受け付けませんので、十分ご確認の上、ご応募下さい。
  • ・申請書類は返却いたしません。
  • ・申請書類については、本審査や他のAMED支援プログラムへの適性に関する内部検討のためにのみ利用します。
      応募内容に関する秘密は厳守します。
問合先

大阪大学拠点TR事務局/シーズ開発支援事務局

MAIL:support@dmi.med.osaka-u.ac.jp

TEL :06-6210-8291

■ 2025年度異分野融合型研究シーズ支援研究費 募集 ※受付終了しました。


(参考)2024年度橋渡し研究プログラム 異分野融合型研究シーズ 採択結果
対象課題

異分野領域(医歯薬系以外)の研究を活用して医療技術として開発を目指す基礎研究課題

研究費支給額

上限500万円の研究費を支給(予定)

実施期間 原則単年度応募(最長2年間実施可能)
応募期間 2025年4月1日(火)~ 5月7日(水)正午まで
※期限を過ぎますと、応募フォームから申請資料の提出が出来なくなります
募集要領 対象とする研究課題:
審査の対象は、下記の条件を満たす研究課題とします。
・ 大学等のオリジナルな研究成果によるシーズであること。
・ 研究開発代表者は医学・歯学・薬学系以外の所属であること。
  ※研究分担者および研究参加者は医学・歯学・薬学系所属であっても差し支えない。
※「医工学」等の融合組織の所属者の応募も可能とするが事業趣旨を吟味すること。
・ 迅速な承認・認証を目指すシーズであること。
・市場及び医療現場でのニーズが高い領域に対する画期的な治療法に関する研究でありながら、開発ノウハウや研究資金が不足しており、橋渡し研究支援拠点の支援なしでは開発が難しいシーズであること。

詳細は以下の募集要領を参照ください。:

橋渡し研究プログラム 2025年度大阪大学異分野融合型研究シーズ支援研究費 募集要領

申請書類
①共通 様式1 シーズ支援研究費 提案書シーズH
②新規シーズ 様式2-1 新規シーズH自己評価チャート
②既登録シーズ 様式2-2 既登録シーズH進捗自己評価チャート
③共通 別紙 本研究シーズ提案に関するアイデアの背景、根拠となる資料
(提供する雛形なし、ただしスライド形式)

※提出ファイルのデータサイズに制限はありませんが、ビデオファイルの埋込は不可とします。
各様式のファイル名は下記の通りとし、所属と研究代表者名を入れて提出してください。
様式1 「様式1_シーズ支援研究費 提案書_新規_所属:研究代表者氏名」
- 既登録シーズは「様式1_シーズ支援研究費提案書シーズH番号_所属:研究代表者氏名」
様式2-1 「様式2-1_新規シーズ自己評価チャート_所属:研究代表者氏名」
様式2-2 「様式2-2_既登録シーズ進捗自己評価チャート_H番号_所属:研究代表者氏名」
別紙  「別紙_H新規_所属:研究代表者氏名」
申請先 下記の応募フォームからご提出ください。

応募フォームはこちら


・申請書類は全て応募フォームから提出してください。それ以外の方法による提出は受け付けません。
・提案1課題につき1つの応募フォームで提出してください。
留意事項 ・ 提出期間内に到着しなかった申請書類は受理できませんので、締め切りにご注意のうえ、余裕をもって応募してください。
・ 申請書類を受領した後の修正(差し替え含む)は受け付けませんので、十分ご確認の上、ご応募下さい。
・ 申請書類は返却いたしません。
・ 申請書類については、本審査や他のAMED支援プログラムへの適性に関する内部検討のためにのみ利用します。応募内容に関する秘密は厳守します。
問合先 大阪大学拠点TR事務局/シーズ開発支援事務局
MAIL:support@dmi.med.osaka-u.ac.jp
TEL:06-6210-8291


■ 2025年度橋渡し研究プログラム シーズA支援研究費 募集 ※受付終了しました。


対象課題

大阪大学拠点に配分される研究費から関連特許出願を目指す基礎研究課題を対象
目安として2年以内に特許出願をし、シーズBへの移行を目指すもの

研究費支給額

上限500万円の研究費を支給

実施期間

原則として単年度の補助、最長2年間

応募期間 2024年10月15日(火)~11月19日(火)正午まで
応募要領 橋渡し研究プログラム  2025年度大阪大学シーズA支援研究費 募集要領

ご応募の際には必ず下記もご確認ください。

「橋渡し研究戦略的推進プログラム「シーズAへの応募における留意事項について」

AMEDホームページよりhttps://www.amed.go.jp/news/program/20200915.html

別添1:橋渡し研究戦略的推進プログラムにおけるシーズAへの応募について

募集要領

応募書類

①新規シーズ

②既登録シーズ(既に大阪大学の支援シーズとして登録されている研究)

申請先

大阪大学拠点TR事務局/シーズ開発支援事務局

件名「2025年度 研究シーズA応募」とし、Eメールにてご送付ください

MAIL:support@dmi.med.osaka-u.ac.jp

TEL :06-6210-8291

■ 2025年度フォトニクス生命工学研究シーズ支援研究費 募集 ※受付終了しました。


対象課題

・ 大学等のオリジナルな研究成果によるシーズであること。
・ 研究開発代表者は、COI-NEXT フォトニクス生命工学研究開発拠点に参画する「大学等」(本学、および国立研究開発法人 産業技術総合研究所並びに国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所、学校法人 都筑第一学園 横浜薬科大学)の所属であること。
※研究分担者および研究参加者は他機関であっても差し支えない。

研究費支給額

上限500万円の研究費を支給

実施期間

原則として単年度の補助、最長2年間

応募期間 2024年10月15日(火)~11月19日(火)正午まで
応募要領 フォトニクス生命工学研究シーズ支援研究費 募集要領
募集要領

応募書類

①新規シーズ

  • 様式1  「シーズ支援研究費 提案書(2025シーズP)」
  • 別紙 本研究シーズ提案に関するアイデアの背景、根拠となる資料(様式自由)
  • 様式タイトルについては下記の通りとし、送付してください。
  • 様式1 様式1_シーズ支援研究費 提案書_P新規_所属:研究代表者氏名
  • 別紙  別紙_P新規_所属:研究代表者氏名
申請先

大阪大学拠点TR事務局/シーズ開発支援事務局

件名「2025年度 研究シーズP応募」とし、Eメールにてご送付ください

MAIL:support@dmi.med.osaka-u.ac.jp

TEL :06-6210-8291

■ 審査の流れ

 2026年度橋渡し研究プログラム preF・シーズF / F# / B / C(a) / C(b) 支援研究費 NEW
  • 応募期間
  • 2025年7月15日(火)~8月20日(水)正午まで 【厳守】

  • 第1次審査(シーズ支援会議による書面審査)
  • 2025年8月27日(水)~9月10日(水)(予定)
    (必要に応じて追加書類を求めることがあります)

  • 第2次審査(シーズ支援会議によるヒアリング審査)
  • 2025年9月30日(火)、10月1日(水)、10月2日(木)いずれも午後(予定)
    ※書面審査では審査が難しいと判断した課題のみヒアリングを実施します。
    ヒアリングのご案内は、開催日1週間前を目安に通知をお送り致します。

  • 審査結果通知
  • 2025年12月中~下旬(予定)

  • 支援開始
  • 2026年4月(予定)

■ 橋渡し研究プログラム シーズ A、B、C 及び異分野融合型研究シーズ(シーズ H) 募集(通年募集)

対象課題

上記シーズ A、B、C 及び異分野融合型研究シーズ(シーズ H)と同じ

応募要領

大阪大学支援研究シーズHABC(通年)募集要領

応募書類
申請先

大阪大学拠点TR事務局/シーズ開発支援事務局

MAIL:support@dmi.med.osaka-u.ac.jp

TEL :06-6210-8291

■ 支援中止を希望する場合

支援シーズとしての登録中止を希望する場合、以下の支援中止希望届を作成の上、下記まで送付ください。

参考:支援の条件・支援中止の条件

様式

未来医療開発部 シーズ支援中止希望届

連絡先

大阪大学拠点TR事務局/シーズ開発支援事務局
MAIL:support@dmi.med.osaka-u.ac.jp

TEL :06-6210-8291