講演1 「発電所から病院への電源供給」 関西電力株式会社 日本における電力系統の特徴と基本構成、実際の主要幹線の概略、発電方式の種類とその変遷、需要状況、更には発電所から病院に送電されるまでの送変電分野、受電方式について実例を挙げて頂きました。また、電気供給停止における、その原因と頻度、その影響度、電力会社側の運用・監視体制、事故想定訓練などが示されました。病院でよく問題とされる瞬時電圧低下のメカニズムとそれによる機器への影響についても説明して頂きました。最後には大規模災害となった阪神・淡路大震災における震災発生から復旧までについて講演して頂きました。 |
|||
講演2 −病院の電気設備T−「非常電源の種類と特性」 住友電設株式会社 病院の非常電源設備(一般、特別、瞬時特別)の原理と種類について、現行JISを用いて詳細に説明して頂きました。これを基に、非常電源設備に必要とされる定期検査項目についても説明して頂きました。また、病院以外での非常電源設備使用例として、消防法(消防用設備)、建築基準法(非難設備)における商用電源停電時に非常電源を供給する必要のある設備について説明して頂きました。最後には、実際の500床規模の病院における電源システム事例について、そのシステムの写真を交えながら講演して頂きました。 |
|||
施設紹介 「愛仁会 高槻病院」 臨床工学科 臨床工学科員紹介に始まり、技術部の理念、臨床工学科のモットー、方針管理について説明して頂きました。また、実際の業務について、その業務体制、透析データーベース、医療機器管理データーベースを用いた効率的な業務について講演して頂きました。 |
|||
講演3 −病院の電気設備U−「病院電気設備のE.B.D」 美和医療電機株式会社 病院電気設備に欠かせない医用接地(保護接地、EPR)、非接地配線(アイソレーショントランス)、非常電源(一般、特別、瞬時特別)、医用室の電源回路について、E.B.D(科学的根拠のある設計)の観点から、その設計ポイントを明快に講義して頂きました。また、現状の電気設備を踏まえて、安全な電気設備には何が必要かを実例(配線遮断機、漏電遮断機、EPR配線、電源の取り方など)を基に、その疑問点と対策を示して頂きました。この他にも、病院電気設備の保守点検・管理、最近の情報システムに使用されているLAN設備、生命維持管理装置におけるUPSの必要性、これからの病院電気設備の方向性を示す、2005年8月に発行予定されている新JISなど多数の話題をとりあげて頂きました。 |