勉強会の開催報告
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第10回勉強会の開催

平成19年11月17日(土)、中外製薬大阪支店(上村ニッセイビル)にて第10回勉強会を開催しました。
当日の開催会場の様子を公開します。

−開催テーマ−
保育器の管理について
〜閉鎖型・開放型保育器の保守・運用まで〜


良質な医療を提供する体制の確立を目的とした改正医療法では、
医療機関における医療機器の保守点検・安全使用に関する体制を整えることが義務付けられています。
保育器は、特にその保守点検が必要と考えられる医療機器にも取り上げられており、保守点検計画策定とその適切な実施が求められています。
今回は、メーカーの立場と臨床工学技士の立場の双方から、
保育器の保守から運用までの基礎知識や実際についてご講演頂きました。

講演1 「保育器の管理に必要な基礎知識」
〜保育器の管理方法と対策〜
 アトムメディカル株式会社
  宇野 伸也 先生

 メーカーの立場から、保育器の種類やその管理に必要な基礎知識、機器準備から始業・使用中・使用後点検ならびに保守点検(定期点検)に至るまでの実際について詳細にご講演頂きました。更には医療機器の保守に関わる医療制度の概要や実際の保育器にまつわるトラブル時の対応方法についてもお話頂きました。
講演2 「病院施設紹介」
 東宝塚さとう病院
  徳永 政敬 先生

 東宝塚さとう病院の施設概要をはじめ、勤務されてる臨床工学技士のメンバー、業務内容についてご紹介頂きました。平成13年の開院より、主に急性期の循環器系疾患の患者さんを受け入れており、緊急時の開心術や心臓カテーテル検査・治療の頻度は年々増加傾向にあります。忙しい業務の中でも、様々な学会や研究会への発表にも積極的に取り組まれています。
講演3 「保育器の管理の実際について」
〜臨床工学技士による実際の運用方法@〜
 愛仁会 高槻病院

  谷口 勝敏 先生

 高槻病院は、20年ほど前から周産期医療に積極的に取り組まれている施設のひとつであり、大阪新生児診療相互援助システムの基幹病院としての役割を果たしています。早くから未熟児の管理装置としての閉鎖式保育器の保守管理に積極的に取り組まれており、詳細にわたる日常点検と保守点検のあり方や実際についてご講演頂きました。
講演4 「保育器の管理の実際について
〜臨床工学技士による実際の運用方法A〜
 赤穂市民病院
  瓦谷 義隆 先生


 赤穂市民病院における保育器の保守管理では、保育器テスタを用いた、より詳細な点検と点検結果である諸数値から様々なデータ解析を実施されていることをご講演頂きました。その中でも、保育器内外の音環境に関する研究は大変興味深いものでした。また国際医療支援協力活動を通しての臨床工学技士の役割について、国内だけでなく海外における臨床工学技士による支援のあり方を考える良い機会になったのではないでしょうか?
意見交換会
 「保育器の管理についての総合討論」
 ご参加頂いた会場の皆様

 積極的なご質問ならびにご意見も頂きご参加頂いた皆様方の熱意を感じることができました。



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