勉強会の開催報告
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第12回勉強会の開催

平成20年7月5日(土)、中外製薬大阪支店(上村ニッセイビル)にて第12回勉強会を開催しました。
当日の開催会場の様子を公開します。

−開催テーマ−
内視鏡手術装置の保守管理について


内視鏡外科手術侵襲が少なく、早期社会復帰が可能なことから年々増加しており、
外科・呼吸器外科・心臓血管外科・耳鼻科・泌尿器科・婦人科・整形外科など多くの診療科でこの手法が取り入れられています。
この内視鏡外科手術で術野を映し出すために使用されている内視鏡手術装置は
言わば術者の目であり、高度な性能と安定性が求められています。
そこで今回は、メーカーの立場と臨床工学技士の立場の双方から、
内視鏡手術装置の管理・運用まの基礎知識や実際についてご講演頂きました。

講演1 「内視鏡手術装置の保守点検」
 オリンパスメディカルシステムズ株式会社

 メーカーの立場から内視鏡手術装置の保守点検に必要な基礎知識から実際の点検方法までくわしくご講演いただきました。特に故障の原因と予防法について詳しくご講演いただき、多くの故障は日々の予防により回避することが可能であることをご紹介いただきました。
講演2 「内視鏡手術装置に用いられる映像の種類と特徴」
 ソニーマーケティング株式会社


 映像メーカーの立場から内視鏡手術装置に用いられる映像の種類と特徴についてご講演いただきました。ディジタルハイビジョン映像が内視鏡手術装置にも導入され、多様化している規格、インターフェイスについて実際のモニタをご用意いただきご紹介いただきました。
施設紹介 「病院施設紹介」
 大阪脳神経外科病院 診療部臨床工学室

 
脳神経外科単科病院における臨床工学技士の業務についてご講演いただきました。輸液ポンプ、人工呼吸器などのME機器管理業務はもちろんのこと、脳血管インターベーションにおける業務もご紹介いただきました。これらの業務にはすべてウェブ上で公開されているデータベースを活用され、パソコンを用いて効率よく業務をこなされている様子をご紹介いただきました。
講演3 「内視鏡手術装置の保守管理の実際@」
 大阪大学医学部附属病院

 大阪大学医学部附属病院における内視鏡手術装置の実際の保守管理の方法についてご講演いただきました。年々増加する内視鏡手術に対応するため、数年前にシステムを更新され故障は減少したものの、装置が複雑になることにより規格の相違によるトラブルが新たに発生したことや、腹腔内遺残が発生する可能性について触れられ、トレーサビリティーの重要性と実際の実施内容についてもご紹介いただきました。
講演4 「内視鏡手術装置の保守管理の実際A
 北里大学病院

 
北里大学病院における内視鏡手術装置の実際の保守管理の方法についてご講演いただきました。特殊な測定器を用いたモニタ、気腹装置、光源装置などの点検方法をご紹介いただき、同時に実際のトラブル事例とその原因についてもご紹介いただきました。また、看護師による始業前点検についてもご紹介いただき、トラブルを防止するためにはチーム医療としての取り組みが重要であるとまとめられていました。
意見交換会
 「内視鏡手術装置の保守管理についての
  総合討論」
 ご参加頂いた会場の皆様




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