歴史

腎臓内科学講座は、昭和30年、当時院内措置により阪大病院に設置された臨床検査部におられた阿部裕名誉教授が創設された腎臓研究室がルーツです。当初、腎臓研究室は第一内科に所属しておりましたが、平成17年の内科系講座再編により、旧加齢医学講座と統合し、老年・腎臓内科学講座となりました。研究室が設置されてから60年の節目の年の平成27年に腎臓内科学講座として新たなスタートを切りました。

当研究室は、国際的にも日本国内的にも腎臓学研究と診療のリーダーです。基礎研究面では、腎臓学に生化学、細胞生物学、分子生物学、幹細胞生物学、ゲノム・プロテオーム情報学などを先駆的に取り込み、常に各分野をリードしてきました。臨床研究面では、古くは腎臓疾患患者の栄養学確立、腎生検による組織診断学確立などをパイオニアとして行い、現在は腎機能軽度障害患者の総合マネジメント戦略をエビデンスに基づいて確立することに努めています。

大阪府下の腎疾患医療の核として、腎臓内科を備える基幹病院と共に、腎疾患医療と研究の充実したネットワーク(大阪腎疾患研究会)を誇り、腎臓内科専門医の育成にも積極的に取り組んでいます。