医学部生の皆さんへ | 大阪大学腎臓内科

腎臓内科とは?

腎臓って働き者!

生物が、陸上に上がるとき何が変わったと思いますか?

もちろん、そこまでそこにあった海がなくなったことです。これは、いままでは取り放題・捨て放題だった水と塩が無くなったということです。そのままだと生物は当然干からびて死んでしまいます。そこで、登場したのは腎臓です。水中に生物がいた時も無かったわけではないのですが、機能の大幅向上が行われました。その結果、水や塩をたくさんとっても、ちょっとしか取れなかっても体の中は常に一定に保たれるようになりました。血液の食塩濃度は太古の海と一緒といわれています。

腎臓の進化

体の中が常に一定の状態に保つために、ありとあらゆる道具を使いながら頑張っているのが腎臓なのです。

腎臓内科でクリニカルクラークシップをしませんか?

腎臓は、非常に働き者なので、例え1リットル輸液しても10リットル輸液しても、尿量がそれに応じて変化することで体の中は一定に保たれます。しかし、少し腎臓が悪くなってくると、そんなにうまくは働かなくなります。そんな時、どうすれば良いでしょうか?

腎臓の処理能力

腎臓になりかわって体の中の状態をきちんと考えて、きちんとした量を入れないといけません。腎臓内科の基本は、きちんと証拠を集め・考え・そして対処法を考えることです。これは、内科の基本となります。もちろん、腎生検をして組織学的に考察したり、血液浄化療法を行ったり、いろいろありますが、常に内科の基本に忠実であるので、その基本を学ぶのに最も良い場のひとつを提供できると自負しています。

クリニカルクラークシップで腎臓内科を回れなかった方や、その他見学を希望される方はいつでもkidney@kid.med.osaka-u.ac.jpまで御連絡下さい。

腎臓内科で研修しませんか?

腎臓の悪い方は、現在日本国民の4%(GFR50ml/min以下の数)から18%(GFR60ml/min以下の数)と非常に多いと報告されています。40歳以上であれば半数以上であり、どの診療科に進もうと腎不全の場合の基本の考え方を身につけておくことは必須です。さらに、きちんと証拠を集め・考え・そして対処法を考えることを徹底して身につけて頂きますので、内科医としての第一歩としても最適な場を提供できる診療科のひとつだと思います。さらに心不全に伴う腎前性腎不全・肝腎症候群など、ありとあらゆる臓器に対する知識と理解が要求されますので、総合内科医としての力もついていきます。

  

腎臓内科の見学はいつでも受け付けていますので、kidney@kid.med.osaka-u.ac.jpまで御連絡下さい。