トルバプタンが生体に及ぼす影響と、その効果発現因子に関する後方視的検討

本研究は、当院の臨床研究倫理審査委員会において承認を受けております。

課題名

トルバプタンが生体に及ぼす影響と、その効果発現因子に関する後方視的検討

対象

2001年1月1日から2014年3月31日までに腎臓内科を受診された患者さんのうち、この期間に利尿薬(トルバプタンを含む)を投与された患者さんや透析などの血液浄化を施行された患者さん、体液貯留のために治療した患者さん

研究機関名

大阪大学医学部附属病院 血液浄化部、腎臓内科

目的

心不全や肝硬変状態において、トルバプタンを使用した際の利尿状態や体重変化、腎機能や心機能、肝機能、体液組成の変化などについて後方視的に検討し、トルバプタン使用が生体に及ぼす影響や、その利尿や体重減少といった効果発現をもたらす因子を見出すことが目的です。

方法

上記対象患者さんの年齢、性別、身長、体重、尿量、処方歴、各種検査結果を後方視的に解析し、トルバプタンが生体に及ぼす影響や、その効果発現因子を見出したいと考えています。(トルバプタンについては心不全及び肝硬変における体液貯留の患者さん。)

意義

トルバプタンは、血管内水分量をある程度維持しつつ利尿を起こす薬剤であるため、腎機能悪化を起こしにくいといわれています。また自由水を除去できるため、電解質の変動もありうます。そのため利尿を促進する治療において腎機能や電解質、水分組成の変化を把握することは実臨床において非常に重要であります。

個人情報の扱い

「連結可能匿名化」を行い、個人情報を保護することに細心の注意を払っております。

問い合わせ先

大阪大学医学部附属病院 血液浄化部、腎臓内科 岩谷博次

電話 06-6879-3857