大学発の治療薬
難病をピンポイントで押さえ込む
脳、皮膚、心臓など、全身のさまざまな部位に腫瘍などを引き起こす難病「結節性硬化症」。特に顔などに腫瘍ができることが多く、日常生活にも大きな影響があることから、新たな治療法が求められてきました。そこで金田眞理講師(皮膚科学)らが開発したのが、同症の腫瘍を治療する新薬です。これは以前から腫瘍を抑えるために内服されていた免疫抑制剤「シロリムス(ラパマイシン)」を塗り薬にしたもの。内服薬にともなう副作用を抑え、ピンポイントで患部を治療できるほか、短期間でめざましい効果が上がることがわかっています。
