オーラルフレイル
栄養の摂りすぎにも注意。
オーラルフレイルとは、加齢によって口腔機能が低下してしまった状態であり、栄養不足に結びつくことが知られていました。それとは真逆の状態にあると考えられる肥満、すなわち過栄養でもオーラルフレイルのリスクが高いことを突き止めたのは、髙原充佳寄附講座講師(糖尿病病態医療学)、下村伊一郎教授(内分泌・代謝内科学)らの研究グループ。生活習慣病の患者さん1000名を対象に行った調査では、肥満や糖尿病で口腔機能が低下していることがわかりました。これらの疾患に対する食事指導では「よく噛むこと」が重視されてきましたが、今後は口腔機能に合わせた食事内容の提案など、新たなアプローチが必要となるかもしれません。
