NAFLD
簡易な検査で、肝臓を守る。
飲酒量が少なくても肝臓に過剰な脂肪が蓄積する脂肪肝を「NAFLD(ナッフルディー)」といいます。患者数は世界の総人口の約25%、日本でも1,000万人以上と推定され、悪化すると肝硬変や肝がんのおそれも。小玉尚宏助教、竹原徹郎教授(消化器内科学)らの研究グループが主導する国際共同プロジェクトは、それに立ち向かうべく奮闘しています。日本とヨーロッパの500名を超えるNAFLD患者の肝臓組織を解析し、分泌タンパク質「トロンボスポンジン2」が疾患の進行度を示す指標となることをつきとめました。組織の一部を取り出して調べなければならなかった従来の診断法に代わり、簡易な血液検査として臨床で応用されれば、早期治療や適切な経過観察につながり、予後の改善も見込めます。
