動脈硬化
尿からリスクを評価。
脳卒中や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化は、生活習慣病や肥満によりリスクが高まります。その原因の一つは、ミネラロコルチコイド受容体(MR)の過剰な活性化。これまで測定する方法はなく、動脈硬化リスクを評価する際は、医師が自らの経験やさまざまなデータを組み合わせて推測するしかありませんでした。そこに新たな方策を示したのが、早川友朗特任助教、福原淳範寄附講座准教授、下村伊一郎教授(内分泌・代謝内科学)らの研究グループ。尿中に放出されるエクソソームでMRの活性評価ができることを解明したのです。高血圧や糖尿病、肥満の方の動脈硬化リスク因子を評価できる可能性が見えてきました。MR阻害薬による治療の効果を判定したり高血圧治療薬を選択したりする際に活用できると期待されています。
